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先島の高校生 文武で輝き 平良さん(宮古総実)Vで記念碑 国体カヌー


先島の高校生 文武で輝き 平良さん(宮古総実)Vで記念碑 国体カヌー 国体の少年男子カナディアンペアで全国制覇を果たした平良一喜選手(左から3人目)の偉業をたたえる記念碑の除幕式に参加した関係者=宮古総合実業高校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 全国大会で文武両道の好成績を残した高校生らの健闘をたたえ、OBらの支援による記念碑が宮古総実高や八重山農林高で建立されている。八重山商工では2人が全国の検定試験で表彰を受けた。道を切り開き、先輩らの伝統をつないだ生徒らは周囲への感謝を口々に語った。

 【宮古島】鹿児島県で開催された特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の少年男子カナディアンペアで平良一喜(いちき)選手(18)=宮古総実高3年=らが500メートルで優勝、200メートルで準優勝したことを受け、同校の前身となる宮古水産高校OBの会の6人が宮古総実高の敷地内に一喜さんの活躍をたたえる石碑を建立した。一喜選手は国体で山城瑞希選手=沖縄水産高3年=とペアを組み、好成績を収めた。
 2月29日の除幕式にはOBの会のメンバーの他、一喜選手や学校関係者らが参加した。一喜選手は設置に感謝を述べ「山城くんがいなければ一番は取れなかった。また、一番近くで応援してくれた家族に感謝している」とあいさつした。
 OBの会の新垣盛雄さんは「後輩たちが石碑を見て『努力すれば結果が出る』ということを語り継いでほしい」と述べた。一喜選手の競技生活に寄り添い指導してきた、父親であり監督の祐喜教諭(46)は「練習中に言い過ぎたこともあった」と振り返り、「大会をいい形で迎えることができた」と一喜選手の頑張りをねぎらった。 (友寄開)