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三線関連の貴重な展示 24日まで、宜野座村立博物館


三線関連の貴重な展示 24日まで、宜野座村立博物館 宜野座村立博物館で開催中の「三線収蔵品展」。(左から)島田忠彦さん、新里光雄さん=5日、宜野座村立博物館
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 【宜野座】宜野座村立博物館で「三線収蔵品展」が開催されている。琉球古典音楽や沖縄民謡において長年におよび活躍、継承に貢献された新里光雄さん、島田忠彦さんの三線など、三線に関する貴重な収蔵品の数々を鑑賞できる。
 新里さんが1978年に琉球新報社主催の芸能コンクール最高賞を受賞したのを機に収集を始め、現在は博物館に寄贈されている八重山黒木(クルチ)で作られた棹(さお)、16挺(ちょう)の「新里光雄コレクション」、島田さんが所有するさまざまな木材で作られた多彩な三線、南方の大蛇(パイソン)の革で作られた三線などの珍しい三線、宜野座村民が所有する明治初期に作られた貴重な棹も特別公開。胴の展示では、緻密に削られた内部を垣間見られ、上質な三線の音色の構造を追求する工夫が施されている。
 由緒ある三線箱、宜野座村の「地謡」の名匠や歴史、現存する設計図まで、三線の全てを網羅した貴重な展示で、見識を深める絶好の機会となっている。
 展示は24日まで。観覧無料。月曜日、祝日が休館。問い合わせは宜野座村立博物館、電話098(968)4378。 (池辺賢児通信員)