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「眉屋私記」地域で学ぶ 名護・屋部で住民学習会


「眉屋私記」地域で学ぶ 名護・屋部で住民学習会 群読を披露した屋部中学校の伊差川実怜さん(左)と古蔵こはるさん(右)=2月22日、名護市の屋部地区センター
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 【名護】記録作家・上野英信が名護市屋部の山入端一族(屋号・眉屋)の歴史を記した、代表作「眉屋私記」の地域学習会が2月22日、名護市の屋部地区センターで開かれた。屋部地区の住民約50人が参加した。眉屋私記で描かれた山入端萬栄さんの親族で、名護博物館特任館長の比嘉久さん(63)らが、萬栄さんの足跡などを説明した。 
 学習会では、屋部中学校の古蔵こはるさん(15)と伊差川実怜さん(15)が、三線の音色とともに、眉屋私記の序章「嘉例吉の渡波屋」を群読した。また、眉屋私記から学んだことを題材にした「地域に誇りを持って」で、第74回県意見発表大会の最優秀賞を受賞した伊差川さんによる発表もあった。
 学習会後、比嘉さんは「中学生も眉屋私記を学んでくれて本当に良かった」と話した。
 群読を披露した古蔵さんは「三線の音色も加えることで、より眉屋私記の雰囲気に近づけることができたと思う」と、伊差川さんは「今回の体験を通して、より自分の地域を誇りに思えるようになった。これからも学び続けたい」と話した。
 (金城大樹)