【うるま】新型コロナウイルスの診療や検査、予防接種に協力してきた医療機関や社会福祉施設への感謝状贈呈式と、コロナ禍を振り返る講演会が9日、うるま市の生涯学習・文化振興センターであった。
式の冒頭で、市内の医療機関や高齢者施設など32カ所の管理者などに、中村正人市長から感謝状が授与された。中村市長は「コロナ禍の中でもリスクと闘いながら、(市民の)健康と安全を守るために尽力してくれた。皆さんによって医療と福祉が支えられた」と、謝意を述べた。
その後、県立中部病院感染症内科の椎木創一医師が、感染症に強いまちづくりをテーマに講演した。2023年夏は感染性の強いオミクロン株の流行で医療者の感染が増加し、医療提供が難しくなったことを振り返り、地域全体で感染対策に取り組む重要性を強調した。
変異するコロナウイルスが社会から消失する可能性は低いため「トライアンドエラーを繰り返しながら情報収集で問題点を明確にし、効果的な方法を人と人との連携で抑え込む必要がある」と述べた。感染症の備えとして「ワクチン接種は古くて新しい対策。感染症の再興は起こりうると考えてほしい」と語った。 (嘉陽拓也)
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うるま市内32機関に感謝状 コロナ対応に尽力 振り返る講演会も
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琉球新報朝刊
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