【渡名喜】渡名喜村漁業協同組合が離島再生支援事業の一環として実施しているアーサの養殖が今年は順調だ。2月13日には手刈りで約100キロのアーサを収穫した。収穫できたのは10年ぶりという。
同村漁協組合員は昨年10月に実施した久米島漁業協同組合アーサ養殖部会への視察で、養殖のノウハウを学んだ。今年はウミガメや魚対策として養殖場を網で囲い、養殖の網を丁寧に洗浄して胞子が付きやすくした。砂浜に鶏ふんなどの肥料をまくなど環境も整えた。
今回収穫したアーサは、久米島から試験的に譲ってもらった胞子付きの網で育ったアーサだが、渡名喜の網にも無事胞子が付き順調に育っているという。アーサは冷凍し、5月か6月の販売を予定している。
漁協組合職員の比嘉球代さん(46)は「冬場、漁ができない時の組合員の収入源確保のため、次年度は網も増やし安定的に生産できるようにしたい」と話した。
(清水久乃通信員)