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塩屋大橋に中学生のイラスト 大宜味 ブナガヤや特産品で村PR


塩屋大橋に中学生のイラスト 大宜味 ブナガヤや特産品で村PR (上)完成した「塩屋大橋イラスト版」の前で記念撮影をする生徒と関係者ら(下)同時に設置された「塩屋大橋の歴史」版=12日、大宜味村塩屋大橋
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 【大宜味】大宜味中学校生徒会(平良夏音生徒会長)は12日、塩屋大橋イラスト完成除幕式を行った。同生徒会は壊れたままになっていた、塩屋大橋の「えんどうの花」のメロディー鉄琴を修理できないかと昨年、学校と村教育委員会に相談した。村教育委員会が北部国道事務所に伝え実現に向けて動いた。
 北部国道事務所は、以前の形には戻すことはできないが、代わりにイラストを描いて設置することを提案。全校生徒でシークヮーサーやブナガヤ、好きな風景など大宜味村をPRするイラストを完成させた。昨年7月には欄干の清掃も行った。
 除幕式には9日に卒業式を終えた3年生や生徒会執行部、村教育委員会、塩屋区長、北部国道事務所職員らが参加した。関係者が塩屋大橋の歴史や設置までのいきさつを発表した後、3年生の宮城松さんが「前年度の生徒会から大宜味村を盛り上げようと、このプロジェクトを引き継ぎ皆で完成させることができた。この絵で橋を渡る人の笑顔が増えたらうれしい。これからも塩屋大橋を大事にしたい」とあいさつした。
 北部国道事務所副所長の那覇出(なはいづる)さんは「大宜味中学校の皆さんには昨年夏、橋の掃除も行っていただき感謝したい。別のバルコニーには塩屋大橋の歴史を紹介した版も設置させていただいた。今後も地域の皆さんに大切にしていただけたらとてもうれしい」と述べた。
 最後に「えんどうの花」の合唱で締めくくり、塩屋湾に歌が響いた。 (安里郁江通信員)