本部町の旧崎本部小学校の体育館で2月27日、歌手の木山裕策さんによるコンサートが開かれた。
同施設で障がい者支援や子どもサポート事業を展開する社会福祉法人アタイハートネットワーク(崎濱秀政理事長)の利用者を対象としてサプライズで開かれ、来場した利用者や家族らが木山さんの美しい歌声を堪能した。
コンサートは、同法人と関わりがあり福祉事業を手がけるSHINDEN(大阪府)の協力で実現した。木山さんは37歳で甲状腺がんの手術を受けた後、幼い頃からの夢だった歌手への挑戦を決意。08年に家族をテーマとした「home」でメジャーデビューし、紅白歌合戦にも出場した。
木山さんは、闘病中に医師から声が出なくなる可能性があると告げられたことを明かし「自分が何をやりたいのかを考えた時に、それが歌だと気付いた」と経験を語った。その上で「自分の気持ちを覚えていてほしい。何をしたいのかを考え、頑張ることが大切。自分の咲かせたい花を咲かせてほしい」と語り、夢を追い続けることの大切さを語った。
(池田哲平)