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當銘さん収集の花織展 南風原、来月2日まで


當銘さん収集の花織展 南風原、来月2日まで 21日に始まった南風原文化センターの第96回企画展「花織に魅せられて~當銘正幸コレクション~」=南風原町喜屋武の同センター
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 【南風原】南風原文化センターの第96回企画展「花織に魅せられて-當銘正幸コレクション-」が21日、同センターで始まった=写真。50年以上かけて沖縄の民具などを収集してきた當銘正幸さん=豊見城市保栄茂=のコレクションから織物を展示している。優れた技術で織られたヤシラミ花織、両面浮花織のほか、読谷山花織なども並ぶ。4月2日まで、観賞は無料。
 當銘さんは1960年代から民具などの収集を始めた。対象は民具に限らず焼き物、染織物、漆器など幅広い。特に染織コレクションは900点にも及び、今では制作が難しい技法による作品もあるという。
 企画展ではほかにも、南風原花織の歴史や模様も紹介している。1910年代に南風原で織物指導に当たった金森市六(1892~1953年)や、戦後に人々の生活基盤を支えた南風原花織の広がりなどが紹介されている。
 学芸員の平良次子さんは「沖縄に貴重な技術がたくさんあったことを知ってほしい」と多くの来場を呼びかけた。企画展は午前9時~午後6時。水曜定休。 (岩崎みどり)