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海浜清掃 BBQも楽しむ 今帰仁、釣り愛好家ら120人


海浜清掃 BBQも楽しむ 今帰仁、釣り愛好家ら120人 自然素材を使った食器で清掃後のバーベキューを楽しむ子どもたち=2月18日、今帰仁村の村民の浜
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【今帰仁】本島北部の釣り愛好家とその家族らがこのほど、今帰仁村で「村民の浜」を中心に村内3カ所の海岸を清掃した。県内外から約120人が参加し、浮具やペットボトルなどの漂着ごみを拾い集めた。清掃後には沖縄BBQ協会の全面協力で、低温で時間をかけて肉を焼くアメリカ式の本格的なバーベキューが振る舞われた。
 愛好家らは釣り場にごみが増えている状況を改善しようと、2013年から本島各地の海岸や漁港で清掃活動に取り組んできた。砂に埋まったブルーシートを引き抜いた宮城風奈さん(12)=名護市=は「思ったよりごみがあった。なぜ埋めるのか、まだ出てくるのかと感じた」と振り返った。
 家族や子ども連れで参加する愛好家もいることから、15年からは参加者により楽しんでもらおうと清掃後にバーベキューを始めた。今回はバーベキュー以外にシンメーナービー(大鍋)を使ったジューシーも振る舞われた。食事によるごみを極力出さないよう、参加者は清掃後にクバやサンニン(月桃)の葉で食器を作った=写真。
 家族3人で参加した宮城琳央さん(14)=名護市=は「掃除も皿作りもバーベキューも楽しめてうれしい」と満足げに話した。
 発起人の大城耕さん(49)は「活動する以上、楽しく取り組むアイデアを出してやりたい」と語った。 (武井悠)