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47都道府県の中学生交流 PTA研修事業 糸満、渡嘉敷で文化・自然学ぶ


47都道府県の中学生交流 PTA研修事業 糸満、渡嘉敷で文化・自然学ぶ ケラマブルーの海でマリン体験を楽しむ参加者=3月28日、渡嘉敷村渡嘉志久ビーチ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【渡嘉敷】全国47都道府県から選抜された中学2年生を対象に、青少年教育施設で集団宿泊を通じて国際社会で活躍できる時代を担う人材を育成する「日本PTA国内研修事業」(主催・公益財団法人日本PTA全国協議会)が3月26~30日、糸満青少年の家と渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家で開催された。
 糸満青少年の家では琉球古典音楽、古典舞踊などを鑑賞し、沖縄の文化などを学んだ。
 渡嘉敷村では国立沖縄青少年交流の家や同海洋研修場(渡嘉志久ビーチ)で27日から29日まで、さまざまな自然体験活動や交流活動を通じて仲間との絆や友情を深めた。地域交流も行われ、慶良間太鼓同志会メンバーや青年会メンバーと一緒に太鼓やエイサーなどを体験し、地域貢献や地域文化の継承の大切さを学んだ。マリン体験ではカヌーやシュノーケリングにチャレンジしケラマブルーの海を満喫した。
 早川豪さん(14)=仙台市=は「マリン体験がとても楽しかった。島の人が地域文化を大事にして継承に努めていることに感銘を受けた。自分も地域貢献活動に取り組んでみたい」と目を輝かせた。横山結那さん(14)=釧路市=「初めて見る沖縄の海に新鮮さを感じ感動した。人見知りだけど、いろいろな体験や人との交流で自信を持つことができてとてもいい思い出になった」と声を弾ませた。
 事業を企画した国立青少年教育振興機構の水澤豊子参事は「子どもたちは、コミュニケーション能力や他者への理解を高めるとともに、社会環境や自然環境への視野を広めることができた」などと成果を語った。
 (米田英明通信員)