【伊江】伊江島観光バス(山城克己社長)は4日、伊江村内の路線バスで運行を始める電気自動車(EV)の中型バスを同社で初披露した。同社は村の地球温暖化対策の一環として国と県の補助事業を活用して導入。全長は7メートル、座席は13席。スロープ付きで車イス2台が乗車可能。立ち席を含む32人乗り。航続距離は210キロで、伊江港から真謝入り口まで(20キロ)1日8往復を十分にカバーできる。災害時には冷暖房完備の避難場所としても利用でき、冷房は48時間連続稼働する。各座席にはUSBジャックも設置され、携帯やパソコンの充電も可能。
4日の式典では関係者によるテープカットが行われ、山城社長は「現在の車両は12年が経過し、修繕費などの維持費がかかり生活路線の運行に支障を来していた。運転免許証を返納するお年寄りも増えており、多くの方に利用してほしい」とあいさつした。名城政英村長は「災害時における電気通信の確保や福祉施設など集団での避難に大いに役立つ。村の防災計画に基づき同社と災害救難協定を締結する予定だ」と語った。
EVバスの運用は10日から始まっている。
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EV路線バス運行開始 伊江港-真謝、1日8往復
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琉球新報朝刊
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