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渡嘉敷 自然と共に心技体鍛え 東洋・日体大ボクシング部 合同で合宿


渡嘉敷 自然と共に心技体鍛え 東洋・日体大ボクシング部 合同で合宿 渡嘉敷村で初の合同合宿を実施した東洋大、日体大のボクシング部 =3月21日、国立沖縄青少年交流の家体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東京の東洋大ボクシング部(三浦数馬監督)の選手30人と日体大ボクシング部(浅村雅則監督)の選手30人が3月15~23日、渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家で春季強化合同合宿を実施した。東洋大は2023年、全日本大学ボクシング部王座決定戦で2連覇を達成した。合宿では5~7月の関東大学リーグ1部3連覇を目指し、体力、実技、メンタルなどの向上を図った。日体大は関東大学リーグ1部を目指す。

 東洋大は01年から渡嘉敷村で合宿を実施している。元世界王座の具志堅用高さんらを育てた故金城眞吉(しんきち)さんが11~17年に同大総監督を務め、卒業生に五輪金メダリスト、元プロ王座の村田諒太選手もいる。また、東京五輪女子金メダリストの入江聖奈選手=フェザー級=は日体大OB。今回の合宿は県出身で東洋大3年の岸本有彩(ありさ)選手(嘉手納高)、男子ミドル級の黒部竜聖選手や日体大の比嘉理喜(りき)選手(4月入学、名護商工高)、川端響也選手(同)も参加している。

 東洋大3年生の黒部主将は「高低差のある山道での走り込みなどの基本練習と、実戦を想定した質の高い実技練習ができた。全日本3連覇を目指す」と意気込みを話した。

 日体大3年生の大野毅人(たけと)主将は「渡嘉敷合宿は豊かな自然環境の中で充実した練習ができ、みんなが切磋琢磨(せっさたくま)して厳しい練習をこなした。関東大学リーグ1部を目指す」と前を見据えた。

 東洋大OBで村商工会会長の新垣(しんがき)徹さん(63)が21日、練習中の選手らを訪ね、金一封と島特産のマグロジャーキーを寄贈して激励した。

 (米田英明通信員)