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個性輝く演奏で魅了 沖縄市ジュニアオケ


個性輝く演奏で魅了 沖縄市ジュニアオケ 1年間の活動の成果を披露した沖縄市ジュニアオーケストラの定期演奏会=3月24日、沖縄市民会館中ホール
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】沖縄市ジュニアオーケストラ(高宮城徹夫団長兼常任指揮者)の第9回定期演奏会が3月24日、沖縄市民会館中ホールで開催され、多彩な演目で応援に駆け付けた聴衆を魅了した=写真。2023年度に入団した11人を含む45人が1年間の活動の成果を披露した。
 3部構成の演奏会で、第1部は多くの人になじみの「ミッキーマウスマーチ」「キラキラ星」「宇宙戦艦ヤマト」「小象の行進」など軽快な演奏で幕開け。第2部はバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスによるパート別アンサンブルで、団員の個性輝く演奏に大きな拍手が送られた。
 締めくくりは4楽章の「シンプルシンフォニー」。急速のリズム、哀愁を帯びた旋律、あふれる浮揚感と各楽章絶妙の一体感が会場を包んだ。約20分の圧巻の演奏に拍手が鳴りやまず、アンコール曲でも観衆の手拍子が響いた。
 幕間には高宮城団長と4人の楽器指導者に団員から感謝の花束が贈られた。
 ジュニアオーケストラの立ち上げの際、楽器購入で資金協力したという町田宗助さん(82)は「年々、演奏技量が高まっている。毎回子どもたちからプレゼントをもらっているような思い。来年の10周年の演奏会が楽しみだ」と声を弾ませた。
 森山政和事務局長は「楽器編成で資金が厳しい。市民が賛助会員として子どもたちを励ましてほしい」と呼びかけている。問い合わせは、電話090(3191)6553(森山)。 
  (岸本健通信員)