那覇市久茂地の「三角公園」改修、サクラ咲く新たな名所に バリアフリーで親しみやすく 沖縄


那覇市久茂地の「三角公園」改修、サクラ咲く新たな名所に バリアフリーで親しみやすく 沖縄 生まれ変わった美栄橋公園=10日、那覇市久茂地3丁目
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 【那覇】サクラが咲き誇る名所にしようと、那覇市の企業有志が改修に当たっていた同市久茂地3丁目の「美栄橋公園(通称・三角公園、730平方メートル)」がこのほど完成し、10日に同公園で完成報告会が開かれた。人工芝の緑が映える、バリアフリーの新しい公園に詰めかけた関係者らが、地域に親しまれつつ、カンヒザクラが咲き誇る新たな名所になることも期待し、乾杯した。

生まれ変わった美栄橋公園

 改修を担ったのは国場組を代表企業に14社で構成する「美栄橋三角公園サクラ会」。国場組によると、那覇市と改修に関する協定を締結しており、完成までに計23企業などが工事に関わった。

 国場組の国場幸一相談役は改修構想について「公園近くの居酒屋であった企業のゆんたく話から始まった」と企業の地元愛を説明し、「一般市民や子どもたちなど多くの人に利用してもらいたい」と語った。

 那覇市によると、同公園は戦災復興の区画整備事業により1960年から公園や集会所として利用されていた。その後、市公園条例に基づいて70年に公園として供用が開始されたが、今回の改修前までは大きく育ったモクマオウにより草花が育たず、薄暗い雰囲気があったという。

 新たな公園は、モクマオウの伐採とカンヒザクラを15本植樹し、人工芝の合間に車いすで園内のトイレを利用しやすいようバリアフリー化している。

 サクラを提供した、名護さくらの会の儀保充会長は「緋色(ひいろ)の花でたくさんの笑顔が咲くようお願いしたい」とあいさつ。

 知念覚那覇市長は、企業が改修し無償譲渡した取り組みに「素晴らしい公園に植えられたサクラが満開になるころには、新たな観光名所になることを期待する」と感謝の思いを述べた。

 (嘉陽拓也)