【渡嘉敷】家族の健康、家内安全・繁栄を祈願する渡嘉敷区(知念優区長)伝統の「浜下り行事」が旧暦3月3日と4日に当たる4月11、12の両日、同区内で行われた。
旧暦3日の11日は各家庭で三月節句を祝った。仏壇に重箱を供えて子どもの健康を祈願し、この1年間に赤ちゃんが誕生した家庭では初重(ハチウジュー)を祝った。この日は、島の海岸で住民や観光客らが潮干狩りを楽しむ光景が見られた。
旧暦4日の12日は、渡嘉敷港待合所広場に赤ちゃんからお年寄りまで約100人が集まった。重箱やごちそうを広げ、地酒のヤマモモ酒を振る舞い、歌い踊る女性が主役の「イナグヌショウグァチ」(女の正月)といわれる「サングァチアシビ」(三月遊び)の宴を開き、親睦を深めながら楽しいひと時を過ごした。区が用意した魚汁も振る舞われた。
島に4月から赴任した学校教職員、各職場の新任職員らの紹介もあり、住民と交流した。今年、赤ちゃんが誕生した住民の米田正樹さん、麻美さん夫婦は「子どもの健やかな成長を願っています。みんなに祝ってもらい感激です」と笑顔を見せた。
住民の新垣光枝さん(75)は「かつては区民総出の大行事で盛況だった。区民同志の心をつなぎ、絆を深める大事な行事なので継承を願う」と話した。 (米田英明通信員)
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2日がかりで浜下り行事 渡嘉敷区 子どもの健康祈り「女ぬ正月」
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琉球新報朝刊
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