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母校沖縄水産に油絵寄贈 空手家・知念さん 後輩に「希望と勇気を」


母校沖縄水産に油絵寄贈 空手家・知念さん 後輩に「希望と勇気を」 大山正吾校長(右から3人目)に絵画を寄贈する知念睦子さん(同4人目)=4日、糸満市の沖縄水産高校(提供)
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 【糸満】約50年にわたり欧州と沖縄を拠点に空手家(沖縄小林流空手道・古武道連盟ワールド王修会会長)として活動し、趣味で油絵などの創作活動に励む知念賢祐さん(79)=大宜味村在住=が4日、母校の沖縄水産高校に自身の作品「岩礁の見える風景」を寄贈した。同日、同校で寄贈式があり、知念さんの妻・睦子さんから大山正吾校長に託された。この日、知念さんの訪問はかなわなかった。
 作品は縦150センチ横180センチの大型の油絵で、岩礁に打ち付ける波しぶきを繊細なタッチで描く。先日、那覇市内で開かれた知念さんの個展でも展示された。
 知念さんは母校に何か恩返しができないか考える中で、海を舞台にした作品の寄贈を決めたといい、「この絵を見ることで、子どもたちには希望と勇気を持って頑張ってほしいと思っている」とコメントを寄せた。
 大山校長は「母校への愛が詰まった絵だ。子どもたちへの力強いメッセージとともに、素晴らしい先輩がいるということをしっかり伝えていきたい」と謝意を述べた。寄贈式には知念さんの恩師である西村栄一郎さんと友人の大城信利さんも駆け付けた。 (当銘千絵)