【那覇】那覇市立若狭小学校の6年生約40人は20日、1944年に米潜水艦の攻撃で沈められた「対馬丸」の犠牲者を慰霊する、市若狭の「小桜の塔」を訪れた。梅雨が明け、強い日差しの中、周辺を清掃。その後、平和のセレモニーとして千羽鶴をささげ、黙とうや合唱などを行った。
児童らはほうきで落ち葉を集め、塔や階段の汚れを拭き取るなど30分ほど清掃活動をした。同小の4年生以上で折ったという千羽鶴を塔に供え、平和に関する詩を群読。最後に平和への思いを込め、全員で「月桃」を歌った。
同小は2日前に対馬丸記念館を訪れ、対馬丸について学んだ。島袋仁さん(11)は「戦争で亡くなった人たちはこんな暑い中にいたのかなと思った」と話した。前泊那由大さん(11)は「対馬丸記念館で見た名前が、小桜の塔にも書かれていて、本当に亡くなったんだなと思った。戦争をしないでほしい」と望んだ。 (前森智香子)
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対馬丸学び、平和を誓う 若狭小6年、小桜の塔訪問
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琉球新報朝刊
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