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地味だけど面白い昆虫 沖縄市立郷土博物館で展示


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】沖縄市立郷土博物館では7月30日から9月8日まで、展示会「地味な虫」を開催している=写真。標本や手作りパネルの展示を通して、「地味」だが奥深い昆虫の面白さを伝える。入場無料。
 展示では学芸員の刀禰(とね)浩一さんが収集した標本や、全国、世界から提供してもらった標本が展示されている。他の展示会では展示されないような「カカトアルキ」や「ガロアムシ」といった昆虫の標本も多く観察できる。
 刀禰さんによると昆虫は陸上の生物で最も多様な生物といわれている。一方でよく知られている昆虫はごく一部に限り、トンボやチョウなど華やかで大きな種類が多い。知名度の少ない「地味な虫」は「知られていない分、いろんな発見がある」と話す。刀禰さんは「派手な虫はいないが、奥深い世界を見ることができる」と来場を呼びかけた。
 開館は午前9時~午後5時。毎週火曜日の午後1時から展示解説もある。休館日は月曜日と祝日。問い合わせは098(932)6882。 (金盛文香)