有料

カジマヤー、屋嘉を彩る 金武・神里京子さん 区民祝福、県外から親族も


カジマヤー、屋嘉を彩る 金武・神里京子さん 区民祝福、県外から親族も 弟の前田修さん、義妹の妙子さん(左)とトゥクトゥクに乗ってパレードし、区民らの声援に手踊りで応える神里京子さん=13日、金武町屋嘉
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【金武】金武町屋嘉区の神里京子(かんざとけいこ)さん(96)が、数え97歳のカジマヤーを迎え、13日に屋嘉区民らによって、パレードと祝賀会が開かれた。屋嘉区でカジマヤ―祝いが開かれるのは2019年以来、5年ぶりとなる。神里さんは飾り付けられたオート三輪車「トゥクトゥク」に乗り込んでパレードに出発。多くの区民が神里さんの健康と長寿を祝って、風車を振り、一緒に区内を回った。
 神里さんは屋嘉区で生まれ、農業の傍ら、地域のお祝い事でまとめ役を引き受けるリーダーのような存在だという。現在も同区で長男の義勝さん(75)らと元気に生活している。義勝さんによると、神里さんと同い年の夫・義雄さんは、米寿を迎えた年に亡くなったが、4男1女の子と、7人の孫、8人のひ孫に恵まれた。同日は県外在住の親族も多く訪れ、神里さんの写真をプリントしたTシャツを着て「おばぁ、おめでとう」と声援を送っていた。
 パレードは区内を一周するように練り歩き、地域の「あじまぁ(十字路)」では棒術や婦人会による踊り、カチャーシーが披露された。パレードで声を掛ける区民に、神里さんは笑顔で応え、一緒に風車を振ったり、手踊りをしたりと、楽しんだ様子だった。
 神里さんによると、健康の秘訣(ひけつ)は「好き嫌いせずに、何でも食べること」。パレードを支えてくれた区民に感謝しつつ「孫やひ孫、みんながすくすくと育ってくれるのが、おばあの願いだ」と笑顔で語った。
 (池田哲平)