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上地(登野城)が6年女子形V 緩急と重厚感ある演武 空手県少年少女選抜


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 小学生空手道の第2回県少年少女選抜大会最終日が10日、豊見城市の沖縄空手会館で行われた。個人形の小学6年女子は上地結心(登野城)、男子は永山陽向(琉大付)が制した。永山は9日の団体形でも優勝し、5年女子の真保栄結彩(具志頭)は個人形と組手を制して、それぞれ2冠を達成した。個人形5年男子は東江晃生(さつき)、同4年女子は仲座志音(兼原)、男子は黒岩優太(座安)が頂点に立った。

 組手の小学6年女子は豊里仁美(大道)、男子は照屋泰佳(宮里)が優勝した。5年男子は名城虎冴(彩橋)が1位となった。4年女子は大城愛珠(松田)、男子は赤嶺憲芯(海星)が栄冠をつかんだ。個人種目4位以上の選手と団体形優勝チームは、第9回全九州少年少女選手権大会(11月4、5日、佐賀県)に派遣される。

 女子6年形の上地結心(登野城)が「メリハリと目付けを意識した」と緩急のある動きに鋭い眼光を放ち、重厚感のある演武で優勝を飾った。

 決勝で演じたのは「得意でもあり、好きな形」だというクルルンファ。緊張で体がこわばったものの「自分が1番と思ったら勝てる」と両親からエールを送られて楽になった。

 堂々とした振る舞いの中、関節蹴りではふらつかない安定感を見せた。「他の選手が上手で勝てるか不安」だったというが「リラックスして自信を持って演武できた」と振り返る。

 24.86の得点には「2位との差がもう少し欲しかった」とするも、高得点に満足げだ。「1位を目指していたら、点数が後からついてきた」と笑みをこぼした。

 試合を終えて「速さが足りない。出すべきではないところで重さが出てしまった」と改善点を見つめる。九州でも優勝を目標に「突き、蹴りなどは重くせず、キレを出すことが必要」と今後を見据えた。
 (名波一樹)