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當山(沖水)、男子カナディアンシングル制す スピード維持し圧倒 県高校新人大会・カヌー 沖縄


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 沖縄県高校新人大会は16日、各地でカヌー、陸上、テニスが行われた。カヌースプリント500メートルで男子カヤックシングルの宮城壱清(沖縄水産2年)が2分22秒568で制し、永山盛禎(同1年)と組んだペアと合わせて2冠を達成した。カナディアンシングルは當山魁来(かいら)(沖縄水産2年)が2分44秒793で優勝し、塩澤海(同1年)と組んだペアと2冠。女子カナディアンシングルは2分58秒429で赤嶺妃菜(沖縄水産2年)が頂点をつかんだ。陸上女子三段跳びの喜久里彩吹(那覇国際2年)が大会記録に1センチと迫る11メートル83で優勝し、走り幅跳びとの2年連続2冠を達成した。女子3000メートルの親川杏花(北山2年)は10分分8秒79、男子3000メートル障害で島袋翔(北山2年)が9分31秒74でそれぞれ優勝し、連覇となった。女子200メートルでは又吉一莉(球陽2年)が26秒18で制し、100メートル、400メートルリレーとの3冠となった。

※注:永山盛禎の「禎」はネヘンが示ヘン


男子カナディアンシングル500メートル決勝 力強いパドリングで優勝した沖縄水産の當山魁来=16日、糸満市の報得川(喜瀬守昭撮影)

 カナディアンシングルは當山魁来(かいら)(沖縄水産2年)の一人旅だった。スタートダッシュに成功すると中盤でもスピードを維持し、終盤でスパートをかけて2分44秒台でゴール。他を寄せ付けず圧倒した。「向かい波で抵抗があったが、最初からとばして2位と差をつけることができた」と納得の表情だった。

 昨年は上位に食い込むことができなかった。「この1年でピッチを落とさずにこぐための体力が身についた」と自らの成長に実感を込めた。国体の九州ブロックでは「スタートで出遅れてしまった」と苦い経験を教訓に、修正に成功した。

 1年の塩澤海と組んだペアは単独出場となったが2冠を達成。中盤にコンビネーションの乱れから直線から外れる場面もあった。「スピードは出るようになったが、真っすぐ進むテクニックも必要になる」と課題を持ち帰った。10月末の九州に向けて「こぐピッチをさらに上げるために走り込みなどでスタミナをつけて、ペアでは真っすぐ安定して走る技術を2人で身につけたい」と上位入賞を誓った。

 (大城三太)