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「プレーすれば一緒」NCAAからプロ目指す 興南高野球部出身の大山さん、米国で花開く


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「プレーすれば一緒」NCAAからプロ目指す 興南高野球部出身の大山さん、米国で花開く カリフォルニア大アーバイン校でプレーする大山盛一郎(UC IRVINE ATHLETIC・MATT BROWN提供)
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 興南高野球部出身の大山盛一郎内野手は、全米大学体育協会(NCAA)1部のカリフォルニア大アーバイン校からプロを目指している。今夏、全米から招待された有望株が集まる「ケープコッドリーグ」に参加。二塁手の最優秀選手に選ばれ「すごい選手はたくさんいたが、プレーすれば一緒。楽しかった」と声を弾ませた。

 2018年夏、高校3年の時にチームは甲子園大会に出場。だが、自身はけがの影響もあって出番がなかった。「イチロー選手が好きでメジャーを小さい頃から見ていた。興味があった」と米国で野球を続ける道を選び、カリフォルニア州の短大に進学。その後、現在の大学から勧誘された。

大山盛一郎

 米国の「褒めて伸ばす」指導法が合い、チームメートの野球へ取り組む姿勢にも刺激を受けた。練習時間は短いが「みんな野球が好きでうまくなりたいから、空いた時間にすごい練習する」。新型コロナウイルス禍で全体練習ができなかった時期はウエートトレーニングで体重を15キロ増やし、打撃向上につなげた。

 大リーグのスカウトが興味を示しているとの連絡も入っているという。ただ、プロ野球のドラフト会議で指名されれば、大学卒業を後回しにして、日本でプロになる意向だ。「チャンスがあればやりたい」と、異国で開花した22歳の好打者は目を輝かせた。

(共同通信)