沖縄県高校新人大会は2日、宜野座村総合体育館でバスケットボールを行い、女子は石川が79―58で西原を下し初優勝を飾った。男子は美来工科が62―36で豊見城に勝利し、新人大会で初の4連覇を果たした。
センター桃宇、攻守で躍動 けが復帰 走力生かす
2年生中心のチームで10月のウインターカップ県予選を初制覇した石川が、持ち味の走力を生かしたバスケットで新人大会初の頂点に立った。決勝は激しく前から当たって守り切り、攻めに転じた。中でもセンターの桃宇芹奈は、走力を生かしてアウトサイドでも攻守で躍動した。
守備ではチームメイトとダブルチームを組んで、相手選手をゴールに近づけさせず、パスやドライブに対して素早くゴール下に戻りリバウンドを奪い取った。攻撃でもインサイドだけでなく、3点弾を3本決めるなど、外からのシュートを決めた。
高校1年の6月に右膝を手術し、競技に復帰したのは今年の県総体。当初はチームメイトの走るバスケットについていけなかったこともあったが、県総体で敗退後、脚力をつけるようトレーニングを積み、追いついてきた。
173センチでチーム一の長身も全国の中では小柄だ。ウインターカップでは、相手の長身選手とのマッチアップも想定され「試合で走り勝てるようにし、センターとしてリバウンドもしっかり取りたい」と持ち味の走力を生かしたプレーで挑む。
(屋嘉部長将)
美来工科、初の4連覇 堅守機能、課題は攻撃
現在のチームとなって初の県大会となった美来工科だが、堅守で豊見城を36得点に抑え、新人大会初の4連覇を果たした。
オールコートマンツーマンや2種類のゾーンディフェンスを使い分けた。複数の選手が前からプレッシャーを与え、インサイドでは今大会で初起用となった田仲康誠と屋良誠志郎が体を張りながら、ゴールに近づけなかった。
一方、攻撃では課題が残った。ディフェンスリバウンドがなかなか取れず、持ち味の速攻にもつなげられなかった。シュートの確率も悪く、パスがつながらない場面も多く見られた。
ウインターカップの県予選もあり、現チームの練習期間は1週間と短く、攻守の連係はまだまだ。主将の玉城宏逢は「守り切れているが、最後の詰めが甘く、速攻に持ち込めていない。選手の個々の能力はあるのでうまくかみ合わせていけるようにしたい」と前を向いた。
(屋嘉部長将)
【男子】
▽準決勝
美来工科
93―60(10―10,23―20,26―15,34―15)
宜野湾
豊見城
65―59(17―22,13―14,20―16,15―7)
コザ
▽3位決定戦
宜野湾
86―84(19―20,31―18,18―24,18―22)
コザ
▽決勝
美来工科
62―36(12―12,14―7,25―5,11―12)
豊見城
【女子】
▽準決勝
石川
80―62(20―12,18―22,22―21,20―17)
普天間
西原
67―58(18―14,11―18,11―12,27―14)
北中城
▽3位決定戦
北中城
70―60(22―10,5―25,14―14,29―11)
普天間
▽決勝
石川
79―58(22―16,22―13,22―14,13―15)
西原