おきなわマラソン本番を控え、うるま市のスポーツデポ具志川店は13日、専門家2人を講師に招いた試走会を開催した。本会場の県総合運動公園を中心に、実際のコースの一部、約13キロを「完走目標コース」「4~5時間で完走コース」の2チームに分かれて走った。ランニングクラブ「ランイット」代表の堂本尚吾さん、元プロキックボクサーでランニング親善大使としても活動する桜朋(おおとも)梨恵さんが講師を務めた。参加費は無料で、約30人が本番に向けてコンディションを整えた。
完走を目指す人たちを率いた桜朋さん。アップダウンが激しいコースの特徴に触れ、「勝連城跡の坂が最初の大きな関門。後半への体力を保っておくために場合によっては上り坂は早歩きでもOK。下りから走ってもいい」。呼吸がきつくなってきた時にできる呼吸法、走りのリズムを整えるためにできる肩や首のストレッチ法なども説明した。
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4~5時間での完走を目指す人たちを指導した堂本さん。「コースは上り下りが多いので、体にダメージの少ない走り方を身に付けることが攻略のこつだ」と解説した。上りは小刻みのピッチで走り、下りは力を入れすぎず、膝を伸ばし切らないことが大切だと説明。「マラソンは一歩一歩の積み重ねだ。いかに一歩のダメージを抑えるかが大切だ」と話した。
参加した佐藤礼子(あやこ)さん(49)は「これまでも完走はしたが、40代最後の節目に4時間を切りたい。先生の話を聞いて、亜鉛を取ると足のつり対策になると分かって勉強になった。目標達成したい」と話した。
試走会の後はスポーツデポ店舗内でスタッフが靴やサプリメントの選び方を解説した。靴担当の稲嶺武さんは、足の形によって走っている際にダメージを受ける箇所が変わってくると説明した。対策としてクッション性が高い靴や安定性が高いものなど、靴によってそれぞれ特徴があるとし、「店には測定器もある。収まりが良いものを確認してほしい」と話した。
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サプリ担当の伊波璃瑞武(りずむ)さんは足のつりや疲れの対策には、ミネラルやアミノ酸の摂取が効果的だと説明した。「疲れてからではなく、その前に摂取することが大切だ」とし、前日やスタート前、中間地点などで小まめに補給することを勧めた。
(島袋良太)