プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は21日、沖縄アリーナで宇都宮ブレックス(東地区2位)と対戦し、68―74で敗れた。通算成績は21勝10敗で順位は西地区首位のまま。
前半の立ち上がりに宇都宮に連続で8点を奪われるなど追いかける展開が続いたキングス。それでも、第2クオーター(Q)だけで今村佳太が14得点するなどし、37―40で折り返した。
後半もなかなか点差を埋められなかったが、第4Qにヴィック・ローの得点で勝ち越すと、松脇圭志、ローの連続3点弾で大きくリードを奪った。しかしここから宇都宮に追い上げられ、勝ち越しを許した。
キングスの次戦は、東アジアスーパーリーグ(EASL)が24日午後7時から沖縄アリーナでニュータイペイキングスを迎えて行われる。レギュラーシーズンは27日午後6時5分から沖縄アリーナで京都ハンナリーズと対戦する。
最後の4分で勝利逃す
レギュラーシーズン最多となる8443人の観客を前に、宇都宮から2連勝したかったキングス。しかし、最後の約4分間で連続得点の機会を作られてしまったことで勝利を逃してしまった。
第4クオーター(Q)を2点ビハインドでスタートしたが、ヴィック・ローの得点で逆転し、松脇圭志、ローの連続3点弾で7点差のリードを作ったところで宇都宮がタイムアウト。そこからキングスは24秒間守り切る堅守を見せたが、一方で攻撃では得点が決まらなかった。
宇都宮に3点弾が決まり逆転されると、残り49・3秒でキングスがタイムアウトを取り攻守で修正をかけた。しかし、攻撃時にムービングスクリーンで今村佳太、リバウンドでアレン・ダーラムがファウルをしてしまい、攻撃機会を失った。その後仕掛けたファウルゲームもフリースローを決められ、3分50秒の間に13連続得点されてしまった。
シーズンも折り返し、チャンピオンシップ(CS)での順位を計算する上でも1勝の価値が大きくなってくる。21勝10敗で西地区では1位となっているものの「苦しんでいるなと感じている」と今村。「何が自分たちを苦しめているのかチーム全体で改善に向けていくのが大事だが修正しきれていない。その部分を変えていかないとCSは厳しい」と厳しい表情を浮かべた。
(屋嘉部長将)
宇都宮 24勝7敗
74―68(23―15,17―22,17―18,17―13)
キングス 21勝10敗
連続得点が響く
桶谷大HC(キングス)の話 試合の最初と最後にラン(連続得点)されてしまった。試合の最後の方はターンオーバーなどが多く、シュートで終われたのが少なかった。もう一度、2連勝するために何をやらないといけないかを思い出さないといけない。
やりたい攻撃できた
佐々宜央HC(宇都宮)の話 采配の部分でローテーションがかなり偏ってしまって、選手の疲労がたまってしまった。その中で最後はチームとしてやりたい攻撃ができた。シーズンは長いのでチームでもっと戦っていけるようにしたい。