バスケットボール男子・Bリーグ1部(B1)西地区の佐賀バルーナーズ(佐賀市)は第20節の31日、佐賀市のSAGAアリーナで琉球ゴールデンキングス(沖縄)と対戦し、58―96で大敗した。佐賀は3連敗で通算成績は18勝16敗。順位は西地区5位のまま。
佐賀は第1クオーター、リズムをつかめず12得点に終わり、11点のリードを許した。第2クオーターはレイナルド・ガルシアが3点シュートで反撃したが、流れは変わらず30―47と突き放されて折り返した。
第3クオーターは、13失点に抑えると、山下泰弘やヨーリ・チャイルズなどが得点を重ねた。点差を11点まで縮め最終クオーターへ。第4クオーターは、36失点と守備が崩壊。終始、主導権を握ることができなかった。
次戦は第21節第1日の3日午後4時5分から、同会場で東地区の群馬クレインサンダースと対戦する。(北川尊教)
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山下主将「受け身になった」
昨年B1の頂点に立ち、今季も地区首位をひた走る王者の壁は、依然高かった。開幕カードで辛酸をなめさせられた琉球との再戦は、またしても勝利をつかめなかった。主将の山下泰弘は「気持ちを強く臨んだが、強豪と戦うと受け身になる弱さが出た」と前節から3戦連続の黒星に唇をかんだ。
第1クオーターが勝負を分けた。守備でリバウンド争いに勝てず、相手の連続攻撃に。立て続けに許した3点シュートを警戒すれば、隙を突かれドリブルで簡単にゴール下へ攻め込まれるなど、なすすべなく、防戦一方となった。
開幕カードで延長までもつれる接戦を演じたパフォーマンスとはほど遠い大敗。第3クオーターに山下を投入すると、連続得点で反撃ののろしを上げたかにも見えたが時は既に遅かった。宮永雄太ヘッドコーチは「自滅の一言に尽きる」と脱帽するしかなかった。
5連勝した後の3連敗に危機感は募る。「B1の試合はこれからも続く。『誰かがいないから勝てない』と弱音を吐く集団にはなりたくない」と山下。主将の闘志は消えてはいない。
■満原、古巣相手に苦戦
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〇…昨季、琉球から加入しベテランとして若手の多い佐賀をけん引する満原優樹は、古巣戦に先発出場したが「何もできなかった」と肩を落とした。
ジョシュ・ハレルソンを欠く状況で、ここ5試合連続で先発。ゴール下での活躍を期待されての起用が続く。琉球には在籍時にともに戦った選手が多く残り、「どういうプレーをしてくるかは理解していた」。しかしこの日は大量96失点と守備が崩れ、「どうにかして止めたかったが…」と責任を一身に背負った。
「うまくいっていても崩れるときは一瞬」と厳しく現状を見つめ、「全員がチームのために戦っている。次は結果が求められる」と連敗脱出へ力を込めた。(北川尊教)