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キングス4連勝 北海道に80―73 今村、勝利呼ぶディープスリー Bリーグ通算3000点達成<Bリーグ>第39戦【11日の試合】


キングス4連勝 北海道に80―73 今村、勝利呼ぶディープスリー Bリーグ通算3000点達成<Bリーグ>第39戦【11日の試合】 キングス―北海道 第4Q、3点シュートを放つキングスの今村佳太=11日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は11日、沖縄アリーナでレバンガ北海道(東地区7位)と対戦し、80―73で勝利し、4連勝とした。通算成績は27勝12敗で西地区首位を保っている。第1クオーター(Q)は好守備から流れを引き寄せて23―13で終えたが、第2Qは相手の好守備に攻撃が阻まれ、39―40で折り返した。第3Qで攻撃のリズムを変えて再びリードするも、最終盤まで競り合う展開が続いた。最後は今村佳太の3点弾で勝利をたぐりよせた。キングスの次戦は14日午後7時半から、沖縄アリーナで川崎ブレイブサンダースと天皇杯準決勝を戦う。

 第4クオーター(Q)残り1分27秒。75―73の場面で、キングスの今村佳太がアレン・ダーラムを向き身構えていた。パスを受けてすぐに放ったディープスリーは、きれいな放物線を描いてリングに入る。この日一番の熱狂の中、チームで喜びを分かち合った。勝利を引き寄せ、相手攻撃を防ぐとチームは競り勝った。今村はこの得点でBリーグ通算3千点を達成した。

 第1Qで10点差をつけたが、第2Qは相手の強度の高い守備に攻めあぐね、ターンオーバーから流れを引き渡した。岸本隆一は「相手攻撃が機能し始めると受け身になった。攻撃でいい打開策が出せなかった」と振り返る。

 だが後半、ピック&ロールをうまく使ってヴィック・ローやアレン・ダーラムがドライブで切り込むとチームは勢い付いた。北海道も3点弾を次々と決めて食い下がってきたものの、守備でのゾーンが効いて33失点に防いだ。

 次の試合は天皇杯準決勝だ。桶谷HCは「今季はミスの連鎖が多い。まずは守備をしっかりやり続けたい」と修正を図る。岸本は「積み上げてきたものを出し切る。普段通り準備して内なる闘志を持って冷静に戦う」と前を向いた。

(古川峻)


キングス 27勝12敗
80―73(23―13,16―27,24―16,17―17)
北海道 12勝27敗

自己犠牲求め修正

 桶谷大HC(キングス)の話 第2Qからターンオーバーが増え、速攻を決められて流れを渡してしまった。北海道は結束力が高くファイトがあった。後半は自己犠牲を求め、守備の強度を上げた。後半33点に抑えたのは悪くなかった。

やるべきことやった

 小野寺龍太郎HC(北海道)の話 最後は追いつけずに負けて残念だが、選手はやるべきことをやった。強度の高い守備を我慢強くできた。ファウルやフリーシュートの数が違い、これで勝つのは厳しい。アウェーで格上の琉球に勝つ難しさを痛感している。