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10キロロードレース 砂川(高校男子)崎浜(高校女子)優勝<第29回2024おきなわマラソン>


10キロロードレース 砂川(高校男子)崎浜(高校女子)優勝<第29回2024おきなわマラソン> 男子高校10キロロードで優勝した砂川凌空(大城直也撮影)
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 「2024おきなわマラソン」の10キロロードレースは18日、沖縄市の県総合運動公園を発着点に行われた。高校生の部の男子は砂川凌空(宜野湾2年)が34分44秒で、同女子は崎浜日雫(那覇国際2年)が52分34秒で優勝した。一般の部男子は山城弘弐(22)=沖縄市=が32分29秒、同女子は安里真梨子(36)=豊見城市=が37分12秒で頂点に立った。

砂川自己新、2分超更新

 砂川凌空(宜野湾2年)が10キロロードレースで、自己ベストを2分以上も更新する34分44秒で高校生男子を制した。「ベスト更新を狙っていたが、さらに優勝できてうれしい」と声を弾ませた。

 3週連続のレースで疲労もあったが、体も動き、調子は良かった。1キロ3分20秒を目安にレースを展開。3キロ地点までは大会などで世話になっている中沼武蔵(糸満3年)に引っ張ってもらう形で一緒に走り、その後抜け出した。ほかの選手が距離を詰めてくることもあったが、最後まで速さをキープすることを意識し、駆け抜けた。

 大会で優勝すること自体が初めてという。ロードは今季最後の大会で、トラック競技に移る。「いい印象で終われた。トラックで南九州大会、全国大会に行けるようにしたい」と県総体の先を見据え、高校生最後のシーズンに挑む。

 (屋嘉部長将)

崎浜、粘りの走りに納得

女子高校10キロロード1位の崎浜日雫(大城直也撮影)

 10キロ女子高校の部は初出場の崎浜日雫(ひな)(那覇国際2年)が52分34秒で粘走した。幼少時代から父やおじが出場し、憧れていたおきなわマラソンに父の実さんと一緒に参加。タイムは父の持つ45分に及ばなかったが、「優勝できると思わなかった」と無欲の勝利を喜んだ。

 レースは序盤で父と離れ、その後は次々と前を抜き去った。後半に暑さでペースが落ちたが、一緒に走る選手に「あともう少しだよ」などと励まされて奮起。「粘り強く走ることができた」と納得した。

 父に優勝を報告すると驚いた様子で「おめでとう」と祝福された。学校ではバスケ部に所属し、日頃から走り込んでいるが、レースのための準備はしていない。来年もおきなわマラソンの出場に意欲的だ。「もっと自主練習して次は40分前半でゴールしたい」と意気込んだ。

 (古川峻)


【高校男子10キロ成績】

(1)砂川凌空 (宜野湾市) 34分44秒
(2)安里悠利 (糸満市)  35分1秒
(3)山城己珀 (豊見城市) 35分15秒
(4)比嘉奏和 (宜野座村) 35分26秒
(5)眞喜志茉弥(名護市)  36分7秒

【高校女子10キロ成績】

(1)崎浜日雫  (浦添市)    52分34秒
(2)比嘉ひより (那覇市)  1時間0分58秒
(3)ファーガサン ティファニー
         (沖縄市)  1時間7分28秒
(4)小島結   (八重瀬町) 1時間11分35秒
(5)宮里京花  (那覇市)  1時間11分39秒

【一般男子10キロ成績】

(1)山城弘弐 (沖縄市)  32分29秒
(2)嘉陽英斗 (沖縄市)  33分42秒
(3)仲程太陽 (那覇市)  33分55秒
(4)石仲諒翔 (宜野湾市) 34分25秒
(5)堀田駿汰 (名護市)  34分50秒

【一般女子10キロ成績】

(1)安里真梨子 (豊見城市) 37分12秒
(2)Berling Cortney
          (USA) 38分6秒
(3)山田麻里江 (与那原町) 38分9秒
(4)小岩レイラ (山形県)  39分13秒
(5)宮城野乃香 (沖縄市)  40分4秒