18番、バーディーを奪ってホールアウトし、笑顔で声援に応える吉崎マーナ＝3日、南城市の琉球GC（小川昌宏撮影）
名波 一樹 女子ツアー今季開幕戦のダイキン・オーキッド・レディス最終日は3日、琉球ゴルフ倶楽部（6595ヤード、パー72）で行われ、前日首位に立った21歳の岩井千怜が、ボギーなしの5バーディーで67と伸ばし、通算18アンダーの270で逃げ切った。通算5勝目で賞金2160万円を獲得した。2打差の2位は西郷真央、さらに5打差の3位は菊地絵理香だった。荒川怜郁は4バーディー、1ボギーでスコアを伸ばし、通算5アンダーで9位だった。2年連続年間女王の山下美夢有は通算2アンダーの19位。吉﨑マーナがイーブンパーの34位でベストアマチュア賞に輝いた。約6年ぶりに復帰した元賞金女王の森田理香子は1オーバーで36位となった。比嘉真美子が通算2オーバーで40位、仲宗根澄香が通算8オーバーで53位だった。（出場54選手＝アマ1、曇り、気温15.9度、北北東の風4.6メートル、観衆6133人）
1オーバーで迎えたパー5の最終18番。吉﨑マーナ（沖縄カトリック高1年）は3オンでピンそば約1.5メートルにつけた。緊張感はあったが「イメージはつかめていた」。見事に沈めてイーブンに。最終パットを成功させた高校生ベストアマに、拍手と指笛が送られた。
前半をイーブンで折り返し、後半はパットに苦戦した。11番で約1メートルのバーディーパットが外れた。曲がりそうで曲がらない、難しいラインを「勇気を持ってまっすぐ構えられなかった」。パー3の13番はショートしたが、グリーン手前から上りでチップインバーディーを成功させた。ただ、直後の14、15番は連続ボギーで苦しい展開に。
ピンポジションが左手前の最終18番はセカンドが光った。ティーが左端へ飛んだが、「グリーン手前から長く使いたい」とエッジからピンまでの距離を稼げる右側を狙う。「ドローボールがうまくいった」とイメージ通りの位置に落とした。
目標だったベストアマ受賞に喜ぶも「60台で終えたかった」と目標は高い。来年はプロテストを受ける予定だ。7日からは明治安田レディスに出場する。「ここもベストアマを目指す」とさらなる飛躍を誓った。
（名波一樹）
