サッカーの明治安田J3第6節第2日の24日、FC琉球OKINAWAは、静岡県の愛鷹広域公園多目的競技場でアスルクラロ沼津と対戦し、1―2で逆転負けし、今季初黒星を喫した。通算成績は2勝1敗2分け。勝ち点は8のままで順位は8位。
前半26分、左の吉本武のクロスに岩本翔が頭で合わせて先制した。しかし、5分後にコーナーキックからフリーの選手にヘディングで同点弾を浴び、1―1で折り返した。
後半は互いに攻防を繰り広げたが、44分にサイドを破られ、クロスから頭で合わせられ逆転を許した。
次戦は30日午後4時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでカターレ富山と対戦する。
互いに良質なプレーを繰り広げるタフな内容だったが、逆転負けという悔しい結果に終わった。中山雅史監督率いる沼津は、長短のパスを駆使しながら両サイドからのクロスを徹底する速い展開でゴールに迫った。琉球も同じスタイルで真正面から迎え撃ったが、琉球側の右サイドを何度も突かれ、最後は止めることができなかった。
前半、前節に続いて左からのクロスで吉本武がアシストし、岩本翔が頭で先制した。しかし同点とされたコーナーキックからの失点は、相手選手をフリーにしたことが要因だった。
後半はリズムや流れを変えようと庵原篤人、白井陽斗を投入し、速いプレスで圧をかけた。上原牧人からの右クロスで白井にも決定的場面が訪れたが、浮かしてしまう。
危機的場面で上原が間一髪で体を寄せたり、カウンターを食らっても藤春廣輝、鈴木順也らDF陣が執念で戻ったりして相手の攻撃の芽を摘んだ。しかし疲れが見え始めた終盤にサイドを突かれ、GK六反勇治が一度は防いだものの、はじいた球を押し込まれた。
金鍾成監督は「90分間クロスを入れ続けるしたたかなチームだった。シーズンはまだまだこれから」とホームでの次戦に向けてへ拳を握りしめた。
(大城三太)
(1)愛鷹
沼津 4勝1分け1敗(13)
2―1(1―1,1―0)
琉球 2勝2分け1敗(8)
▽得点者 【沼】 鈴木(1)菅井(1)【琉】 岩本(1)
▽観客 1472人