大学野球の第111回九州地区選手権南部九州ブロック大会・沖縄地区予選は29日、沖縄セルラースタジアム那覇で順延されていた第1節2日目の試合を行い、沖縄国際大が3―2で琉球大を下し、南部九州ブロック大会決勝トーナメント(鹿児島・5月17~19日)への出場権利を得た。沖縄国際大が5勝1敗、琉球大が3勝3敗となった。
沖縄大―名桜大は天候不良のため継続試合とされ、名桜大が2勝3敗、沖縄大が1勝4敗のまま。四回表に沖縄大の攻撃を終えて3―1となっている。5月3日に同会場で四回裏から行う予定。
耐えに耐え 好機逃さず
沖縄国際大は耐えに耐えて勝利をつかんだ。相手の背を追って迎えた0―1の六回、一挙3得点で逆転。その後失点を許し、逆転の危機もあったが3―2で逃げ切った。仲間常治監督は「苦しい中、ワンチャンスを逃さず勝てたのは次への力になる」と九州勢との戦いへ向け収穫を得た様子だった。
四回に先制点を許した。直後の攻撃で三塁を踏むも得点にはつながらず。迎えた六回の先頭は、前打席で併殺打に倒れていた8番大城稜雅。「甘い球は必ず打つ」と悔しさを糧に燃えていた。
初球のボール球には手を出さず、ファーストストライクに照準を合わせる。2球目は高めの真ん中。今大会を通して打撃に手応えはなかったが、狙い澄ました一振りで感触通りの右前打を放った。バントなどで走者も進め、敵失の間に2点を奪って逆転。
1死二、三塁から新垣碩人のスクイズでさらに1点を追加した。七回に1点を返されたが、ここ一番で踏ん張って勝ちきった。
主将の仲間光貴は「得点できなくても、気持ちを一つに1点にこだわった結果だ」と勝因を語る。昨春は南部九州ブロック準優勝。全国を目指して突き進む。
(名波一樹)
▽第3節2日目
琉球大
002 010 4|7
000 000 0|0
名桜大
(七回コールド)
(琉)名渡山、米蔵―堀井、新垣
(名)平岡、新垣、日髙、平良―安室
▽本塁打 仲村渠(琉)
▽二塁打 大牧(琉)
沖縄国際大
310 022 100|9
102 000 000|3
沖縄大
(国)大城航、狩俣―新垣碩
(沖)津波辰、新屋、津波実、宇良―玉城
▽三塁打 真玉橋2、島袋、新垣碩、上原壮(以上国)
▽二塁打 島袋、知花優(以上国)、玉城(沖)
▽第1節2日目
琉球大
000 100 100 |2
000 003 00×|3
沖縄国際大
(琉)前竹、松田―堀井
(沖)依田、仲村、吉元、狩俣―新垣碩
▽二塁打 具志(琉)、真玉橋、崔(以上沖)