小野伸二さんが小学生向けにサッカー教室 地球温暖化への啓発活動も 沖縄


小野伸二さんが小学生向けにサッカー教室 地球温暖化への啓発活動も 沖縄 サッカー教室や気候変動に対する取り組みについて語る元日本代表の小野伸二さん=2日、那覇市の琉球新報社(又吉康秀撮影)
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 サッカー元日本代表の小野伸二さん(44)がJリーグや明治安田生命と協力し、全国の子どもたちを指導するサッカー教室が3日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで開かれる。小学生を対象に元FC琉球の上里一将さんと共に基本技術を教え、ミニゲームなどを行う。同時に、気候変動が及ぼす影響について親子で考えてもらう機会にするという。小野さんは「自分たちでできることを今やろう」と呼び掛ける。

 小野さんやJリーグの辻井隆行執行役員(サステナビリティ担当)らが2日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、地球温暖化対策に向けた持続可能な取り組みについて説明した。

 小野さんは「気候はすごく大事。暑い環境ではプレーの強度も落ちる。サッカーは楽しいという前に、暑いというのが先に頭に入ってきてしまう。トレーニング自体もなかなか強度が上がらない」と、今と昔を比べて肌感覚で感じる変化について述べた。

 辻井氏は「気候変動の影響で台風が激甚化するなど、2018年を境に中止になったサッカーの試合数は5倍に増えたというデータがある」と説明した。選手が専門家から学ぶ動画も作成し、啓発活動に力を入れる。「Jリーグは明治安田生命と、森を再生する活動を神奈川と山梨で始めている。森をきれいにして元気にすると地球も涼しくなる」と述べた。

 FC琉球OKINAWAは3日午後2時からタピスタで行われるカマタマーレ讃岐戦の試合前に、小野さんの引退セレモニーを行う。小野さんは2019年、20年の2シーズンをFC琉球でプレーした。23年9月に44歳で現役引退を表明した。3月からJリーグ特任理事。3日のサッカー教室の参加応募は締め切っている。

(大城三太)