【北部】SUP(スタンドアップパドルボード)のユーロツアー2024で、名護市を拠点とする荒木珠里さん(18)=NHK学園高3年、KANAKA沖縄=が史上初めて4戦全勝を果たし、ツアーで総合優勝が決まった。ツアー、各大会の最年少優勝記録も更新した。荒木さんが22日、琉球新報北部支社を訪れ、今後の目標などを語った。
荒木さんは約1カ月にわたり欧州遠征し、SUPのユーロツアーに参戦。3連勝の後、17~19日にかけて、スペインのバルセロナで開かれた第4戦でも、2位に差を付けて優勝した。ユーロツアーが6戦あるうち、4戦の優勝でグランドチャンピオンが決まり、21日に帰国した。
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/2024/05/2-79.jpg)
荒木さんは「バルセロナのレースは、世界から強い選手が集まる中で突き抜けることができた。波風がある中でスピードをつかむ技術が生きた」と話した。25、26日に静岡県下田市で開かれるISA(国際サーフィン連盟)の「SUP&パドルボード世界選手権大会日本代表選考会」に参戦する。
練習を指導する父・汰久治さんは「体が小さいので波風がないと勝てないと言われてきたが、今回のツアー参戦で払しょくすることができた。今後はISAの世界選手権の優勝を目指しつつ、ICF(国際カヌー連盟)の大会にも出場し、統一王者を目指したい」と話した。
(池田哲平)