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FC琉球敗れる 距離感悪く、守備が後手 福島に1―2<J3リーグ>


FC琉球敗れる 距離感悪く、守備が後手 福島に1―2<J3リーグ> 中盤で起点となり、42分にミドルシュートを決めた岡澤昂星(左)=16日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第17節第2日は16日、各地で行われ、FC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで福島ユナイテッドFCと対戦し、1―2で敗れ、ホーム戦初黒星となった。通算成績は7勝4敗6分けで順位は4位。

 前半は自陣左サイドから崩され、28分に先制点を奪われ、0―1で折り返した。後半は17分に追加点を浴び2失点目。猛攻を仕掛けて、42分に岡澤昂星のミドルシュートで1点を返したが、同点には届かなかった。

 次戦は22日、NACK5スタジアム大宮で大宮アルディージャと対戦する。

 琉球はホーム8戦目で初めて土が付いた。後半17分までに2失点。岡澤昂星は「前半はマイボールにしても距離感が悪く、守備も後手後手だった。後半は富さんが守備の前のアンカー、(佐藤)祐太君らが2列目に入り、距離感やテンポが良くなった」と肌感覚を語る。

 後半に岩渕良太、高安孝幸が投入されてからは目に見えて左サイドが活性化した。3、4人が程よい距離感でボールを回し、相手を疲弊させた。一方で守備裏を崩すまではいかず、クロスを入れて不発になる場面が多かった。

 勝利は逃したものの、岡澤のミドルシュートは強烈なインパクトを残した。前半は同様の場面でパスを選んだが、今度は恐れずに振り抜いた。「自信にもなったし、プレーの幅も広がった」とうなずいた。

 後半途中まで出場した主将の野田隆之介は、前後半ともゴールをかすめるシュートを放つも得点ならず。今季無得点と、もがいている。昨季11ゴールとチームを引っ張ってきただけに主将の一振りがチームに好影響をもたらすことは間違いない。

 次戦は首位を独走する大宮戦。毎試合、活躍する選手が入れ替わるようなプレーをサポーターは待ち望んでいる。

 (大城三太)


(1)タピスタ

福 島 8勝2分け7敗(26)
 2―1(1―0,1―1)
琉 球 7勝6分け4敗(27)

▽得点者 【島】 大関(4)城定(2)【琉】 岡沢(1)
▽観客 2267人

 【評】琉球は後半いい形で左サイドからパスをつないだが、カウンターからの2失点目が重くのしかかった。得点を狙いにいく状況下で、前のめりにならざるを得ないが、攻守のバランスを図りながら選手間で守備の甘さの引き締めが必要になる。