有料

FC琉球、讃岐に勝利 1―0 後半戦白星スタート<J3リーグ>第20節第2日


FC琉球、讃岐に勝利 1―0 後半戦白星スタート<J3リーグ>第20節第2日 琉球―讃岐 前半15分、先制のフリーキックを決めてハイタッチで祝福される琉球の富所悠(中央)=7日、香川県のPikaraスタジアム(四国新聞社提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第20節第2日は7日、各地で行われ、FC琉球OKINAWAは香川県のPikaraスタジアムでカマタマーレ讃岐と対戦し、1―0で勝利した。3連敗を止め、4試合ぶりの白星をつかんだ。通算成績は8勝6敗6分けで勝ち点30。順位を8位に上げた。

 前半15分にフリーキックを得て、富所悠が右回転のゴロで壁を避け、ゴール右隅に押し込んだ。攻防が続いたが1―0で折り返した。後半は攻められる場面が多かったが、一丸となって粘り、1点を守り切った。

 次戦は13日、富山県総合運動公園陸上競技場でカターレ富山と対戦する。

 粘り強い守備力で連敗を脱出し、後半戦を白星スタートした。

 前半15分、フリーキックを得て、頼れる富所悠が「外から巻けば入ると思った」と右回転の低いボールを転がし、ゴールをこじ開けた。猛攻を受ける場面も多かったが、一丸の守備が勝敗を分けた。中でもセンターバックの鈴木順也は前半早々の危機をゴール寸前で防いだほか、後半も相手に体を寄せて不安定な体勢にさせるなど存在感を発揮した。

 先制点を奪い優位に立ったが、1点を守ろうと無意識に守りに入る心理が垣間見えた。攻め続けながらもショートカウンターを狙われるリスクに常にさらされる神経消耗戦だった。6月の岐阜戦(第15節)では、前半で2―0としながらも2―2に追い付かれた苦い経験もある。

 各選手がそれぞれの局所でワンテンポ早い対応ができるか、穴や隙をつくらずに組織的対応ができるかがタフネスさに直結する。

 金鍾成監督は「勝ちにこだわる気概は示してくれた」と一定評価しつつ、「圧を感じ始めるとボールの動きが悪くなる。しっかり攻め込まないと、前線から守備もラインも合わせられないことになる」と修正点を掲げた。

 (大城三太)


(2)ピカスタ(琉球1勝1分け)

 琉球 8勝6分け6敗(30)
  1―0(1―0,0―0)
 讃岐 2勝9分け9敗(15)

▽得点者 【琉】 富所(7)
▽観客 1482人