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久貝(北中城)ケイリン準V 北部九州総体・自転車


久貝(北中城)ケイリン準V 北部九州総体・自転車 男子ケイリン 終盤にかわされ、2位でゴールする北中城の久貝一心(中央)=28日、福岡県の北九州メディアドーム(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は福岡県などで行われた。自転車ではケイリンでは久貝一心(北中城)が準優勝した。

疲労で焦り「悔しい」

 久貝 一心(北中城2年)

 ケイリン決勝で果敢に攻めた久貝一心(北中城2年)。しかし、残り約半周でまくられてしまい、わずかのところで頂点を逃した。控え場所に戻っても人目をはばからず涙した。「とても悔しい」。わずかに絞り出した言葉からも、優勝を狙っていた強い思いが伝わってきた。

 6番手からのスタートだった。前にしかいないライバルの動きを見ながら、残り2周になってぺーサーが外れたところで、前に出た。予選の時よりもスピードが上がっている選手たちを追い抜くために、多くこいだ。

 残り1周の時点で2番手につけた。バックストレッチ前のコーナーで外からバンクを使って越されて3番手になった。足の疲れで焦りがあり、うまく対応できなかった。久貝と後続の選手が追い上げ、最後のコーナー前では久貝が内側と外側から挟まれる形で3人が並走。接触し落車しそうな状況に、久貝は思わず叫んだ。その声が届いたのか、わずかに広がった隙間から抜け出した。2位になるも、1位の選手とは差が付き、とらえることはできなかった。

 27日の試合後に同部屋の先輩・小田桐侃汰と戦略を話し合い、普段はやらない自分から仕掛ける展開で勝負した。レースを見守った小田桐は「悔しさはあると思うが自信につながるレースだった」と後輩の活躍を喜んだ。久貝は先輩とのチームスプリントで県勢初の入賞を果たし、ケイリンでも県勢最高位となった今大会に「大きく成長できた」と手応えもある。「来年は違う種目に出ても、優勝を取りにいく」。涙を拭いて、また前を向いていく。

(屋嘉部長将)


タイム出ず悔しい

 男子1キロタイムトライアル決勝で21位の仲眞良河(北中城3年) ぜんぜんタイムが出てなくて悔しい。トップスピードを上げようとギアを重くしたがあまり回せず、トップスピードに乗せることができなかった。大学でも競技を続ける予定なので、沖縄に帰ってからも練習を続けたい。


(北九州メディアドーム)

▽男子1000メートルタイムトライアル (21)仲真良河(北中城) 1分8秒797

▽同ポイントレース決勝(2万4000メートル) (15)国吉朔望(向陽) 3点

▽同ケイリン決勝 (2)久貝一心(北中城)