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FCセリオーレ6連覇 県社会人サッカー選手権


FCセリオーレ6連覇 県社会人サッカー選手権 優勝のFCセリオーレ
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーのOFA第47回県社会人選手権大会決勝が28日、県総合運動公園蹴球場で行われ、FCセリオーレが2―0でFC那覇を下し、6連覇を達成した。

 前半、セリオーレはパス回しでサイドを活性化させ、何度もゴール前にボールを運んだ。40分に泉川光が放ったシュートが仲間の比嘉悠貴の体に当たり、コースが変わって入るラッキーゴールとなった。後半は那覇も徐々にペースをつかみ、パスをつなぐ場面が増えた。しかし、42分にセリオーレの新城裕大が右サイドを突破し、正確なクロスを放り込み、中央の友利貴一がフリーの状態で確実に押し込み、引き離した。

 セリオーレは第60回九州選手権(8月24、25日・長崎)へ県代表として派遣される。

新城、突破口開く

FCセリオーレ―FC那覇 後半、友利貴一にパスを出すセリオーレの新城裕大=28日、県総合運動公園蹴球場(喜瀬守昭撮影)

 勝負を決定づける2点目の突破口を開いたのは、後半途中出場の新城裕大だった。普段はサイドバック起用が多く、慣れないボランチでプレー。最初は動きが固かった。しかし、体もほぐれ、相手選手の疲れが出た40分過ぎ、「縦へのスピードには自信がある」と右サイドをドリブル突破して裏へ抜け、正確なクロスで友利貴一の得点をお膳立てした。前半の1―0からスコアが動かない中、相手を沈める追加点だった。

 負傷で新城と交代した平良隼は「守備から攻撃へ切り替える役割を意識してプレーした」とボールを循環させる役割を担った。右サイドバックの高田優作主将が堅実な守備、左FWの奥平卓也が縦への突破やクロスで攻撃を活性化させた。

 友利貴一選手兼監督は「チームは結成10年目。若手、中堅、僕らベテランが融合しつつある」と語る。ただ、九州リーグ参入も見据えており、「まだまだ質が足りない。後半出場の上里一将に周りがついていけていない」とパスやトラップ、対人プレーでさらなる技術向上を求めた。

 九州に向け、新城は「スタメンを勝ち取り、勝利に貢献したい」、平良は「速いプレスに対応したい」と若い2人が闘志を燃やした。

 (大城三太)


▽決勝

FCセリオーレ
 2―0(1―0,1―0)
FC那覇

▽得点者【セ】比嘉悠貴、友利貴一