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走り幅跳び、喜久里敗退 あと4センチ「言葉出ない」 北部九州総体・陸上


走り幅跳び、喜久里敗退 あと4センチ「言葉出ない」 北部九州総体・陸上 女子走り幅跳び予選 5メートル76を跳ぶも予選通過記録に4センチ足りなかった喜久里彩吹(那覇国際)=30日、福岡県の東平尾公園博多の森陸上競技場
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は30日、九州各県で行われた。陸上の女子走り幅跳び予選1組では、喜久里彩吹(那覇国際)が5メートル76で9位となり、決勝進出はならなかった。

 わずかに4センチ。女子走り幅跳び予選に出場した喜久里彩吹(那覇国際3年)だったが、予選通過記録(5メートル80)に届かない5メートル76で全国大会決勝の舞台を逃した。「言葉が出ないですね」と唇をかんだ。

 1本目は落ち着いてはいたが緊張から助走のスピードがなく、跳躍後すぐに落ちてしまい、5メートル59。緊張もほぐれた2本目はいつも通りの跳躍はできたが、滞空時間が短くなり、5メートル76と予選通過記録にあと一歩。そこから修正すれば、通過記録突破は見えていた。

 勝負の3本目。助走も悪くなく、踏み切りは少し手前だったが、うまく跳ぶことはできた。しかし、「動きすぎた」と空中姿勢でバランスを崩し、5メートル70と伸びなかった。着地後、立ち上がり少し苦笑いを見せ、悔しそうな表情も浮かべながら砂場を後にした。

 試合では徐々に記録を伸ばしていくことが多い喜久里。試合後は「今なら(予選記録を)跳べるかも」と悔しさを見せながらも「1本目から勝負をしないといけない」と反省を口にする。

 8月1日には100メートル障害も控えるが、三段跳びが全国総体としては最後になりそうだ。「もう後はない。アップから集中して、幅跳びの悔しさを三段跳びにぶつける。12メートル50は絶対に跳ぶ」と気持ちを切り替えた。

 (屋嘉部長将)


力んでしまった

 女子円盤投げで予選通過記録を突破できなかった宜野座彩未(中部商3年) 最後の全国総体だったので悔しい。ずっと力んでしまい、自分の試合ができず自己ベスト(37メートル30)にも届かなかった。8月の九州選手権では自己ベストを更新し、今回の決勝ラインの39メートルを超えたい。

来年は表彰台

 女子円盤投げで予選通過記録を突破できなかった根間海青(八重山2年) 初めての全国総体でイメージしていた試合ができた。南九州大会後にターンの修正ポイントは修正できたが、最後の振り切りが弱かった。雰囲気も知れたのはいい経験で、来年は表彰台を狙いたい。

投げ急いだ

 男子砲丸投げで予選通過記録を突破できなかった外間勝結(与勝3年) 練習では感触は良かったが、試合になると自分のいつものペースでできず、投げ急いでしまった。(8月1日の)円盤投げでは3年間の集大成として優勝を狙う。

最後は優勝を

 男子砲丸投げで予選通過記録を突破できなかった奥間政和(那覇西3年) 初めての全国総体で雰囲気に飲み込まれ、気持ちが入るのが遅かった。(8月1日の)メインの円盤投げに向けて、調整を合わせているので、最後は優勝したい。


(福岡県博多の森陸上競技場)

▽砲丸投げ予選

 「1組」 (14)奥間政和(那覇西) 14メートル51=落選、(18)外間勝結(与勝) 14メートル28=落選

▽走り幅跳び予選

 「1組」 (9)喜久里彩吹(那覇国際) 5メートル76=落選

▽円盤投げ予選

 「1組」 (24)根間海青(八重山) 34メートル12=落選、(27)宜野座彩未(中部商) 33メートル89=落選