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ハンドボール・前田(男子)当山(女子)が頂点<第44回新報児童オリンピック大会>


ハンドボール・前田(男子)当山(女子)が頂点<第44回新報児童オリンピック大会> 男子Aパート決勝 前田ー沢岻 速攻を仕掛け、高い位置からシュートを放つ前田の石川琉輝主将=4日、那覇市奥武山の県立武道館アリーナ(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 小学生総合スポーツの祭典「第44回新報児童オリンピック大会」(主催・琉球新報社、各競技団体、共催・県スポーツ協会、特別協賛・NTT西日本沖縄支店、ほっともっと沖縄地区本部、デニッシュ クラウン・ジャパン、後援・県など)は4日、ハンドボールとミニバスケットボール競技を行った。ハンドボールは那覇市奥武山の県立武道館で男女決勝までを行い、男子Aパートは前田が20―10で沢岻に勝利し、16年ぶり2度目の頂点をつかんだ。女子は当山が19―9で宮城を退け、2年ぶり4度目の栄冠を手にした。ミニバスケットボール決勝は6日、名護市の21世紀の森体育館で女子が午後0時半~、男子が午後1時50分~開始予定。


堅守速攻の戦術徹底 前田

 前田の石川琉輝主将が9得点と気を吐いた。「守ってからの速攻がうまくいった」とチーム戦術を徹底し、隙を見せなかった。ジャンプから高さのあるシュートを繰り出し、次々にゴールに突き刺した。

 守備ではGKの吉田琉絢(りゅうあ)が好セーブを連発し、チームを鼓舞した。7メートルスローも阻み、「止めた瞬間はうれしさでいっぱい。会場を盛り上げることができた」と声を弾ませた。

 攻守がかみ合って11―5で折り返すと、後半も勢いは衰えなかった。石川の3連続得点、久貝星七(せな)のサイドシュート、登野原功晟(こうせい)のノーマークシュートなどで押し切った。登野原は「何度かパスカットできて良かった。守備で抜かれたのは課題だけど、強く当たりにいくように最後まで心掛けていた」と振り返った。

 同日に全国一を成し遂げた神森には、6月の全国県予選で12―24で敗れている。さらに経験を積んだライバルチームに近づくため、飽くなき向上心を胸に成長を目指す。

(大城三太)


前半圧倒し主導権 当山

女子Aパート決勝 当山クラブー宮城小クラブ 左サイドから積極的にシュートを放つ当山の與那嶺樹菜

 当山の與那嶺樹菜が左サイドからうまく切り込み、口火を切る得点を決めた。その後も「たたきつけるシュートやコースを変えてうまく狙うことができた」と崩しの役割を果たした。前半7分過ぎまでに7―0と圧倒し、先制パンチで主導権を握った。

 11―3で始まった後半も精神的ゆとりを持ちながらプレーし、相手に正確なシュートをさせない体を寄せる守備で19―9で振り切った。

 左45度の儀間仁乃(にいの)主将は「1対1からのシュートが得意だが、うまくいかない時は周囲にパスをさばくようにした」と使い分けた。「2年前に姉がこの大会で優勝していたので、私も絶対勝ちたかった」と姉妹そろっての頂点を達成し、はつらつとした表情だった。一方で「全国大会出場の仲西に6月の県予選準決勝で4点差で負けた。次は勝ちたい」と打倒仲西を見据えた。

(大城三太)