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空手道・山内(男子)金城(女子)団体形連覇 九州中学総体


空手道・山内(男子)金城(女子)団体形連覇 九州中学総体 男子団体形で連覇を果たした山内中の選手たち(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 九州中学校体育大会は10日、九州各地で行われた。空手道の男子団体形の山内、女子の金城が優勝し、いずれも2連覇を達成した。団体の男子2位、女子3位に琉大付が入った。個人形の男子は真栄城豪(安岡)が制し、島袋琉心(山内)が2位。女子2位に仲本明香里(金城)、3位に川田くくる(同)、糸洲心結(琉大付)が入った。個人組手は男子の伊波琉玖(嘉手納)、女子の佐久間美里(同)の8強入りが最高成績だった。

九州王者の重圧に打ち勝つ 山内

 昨年の九州中学総体で男子団体形を制した山内(仲宗根勇誠、島袋琉心、米須晟矢)が2年連続の九州王者となった。昨年の優勝経験者で主将の仲宗根は「優勝したプレッシャーがあって、緊張から完璧な演技ができなかった。悔しさもあるが連覇できたのはうれしい」と複雑な心情をのぞかせた。

 緊張から第1ラウンドは思うように体が動かなかった。3人の動きを合わせることに集中しすぎて、いつもより力強い演武ができなかった。第1ラウンド後に仲宗根が「切り替えて、思いっきりいこう」と声をかけると、第2ラウンドでは緊張も和らぎ、一人一人が少しずつ実力を出せた。

 決勝は自信のあるアーナンで挑んだ。いつもの練習通りにやることを意識し、これまでのラウンドより技の切れが上がって勝ちきった。

 20日から全国中学生空手道選手権大会が始まる。全国ではさらに1ラウンド増えるため、練習中のスーパーリンペイも必要になる。今大会では細かなぶれもあり、ぶれを意識するあまり、バランスが崩れ、スピード感がなくなったという。個人戦で準優勝した島袋は「全国大会では予選から緊張しない」と気を引き締めた。

 (屋嘉部長将)


決勝でスーパーリンペイ初演武

 男子団体形で準優勝した琉大付の永山瑛太(1年) 決勝でスーパーリンペイを試合で初めてやった。緊張もあったが、突きのスピードなどが合っていなかった。全国大会では優勝もしたいけど、ライバルの山内中に勝ちたい。

自分の演武できず

 男子個人形で準優勝した島袋琉心(山内2年) 去年優勝したプレッシャーがあった。団体戦もやったので、個人戦の決勝は6試合目で体力が切れて、力が抜けて自分らしい演武ができなかった。九州大会で見えた反省の部分を直して全国大会に行きたい。

全力を出し切れた

 女子個人形で準優勝した仲本明香里(金城3年) 大会3連覇を目指していたので悔しい気持ちもあるが、全力を出し切ることができた。体の軸のぶれや、技が決まらない場面があった。全中では団体形と個人形で2冠を取れるように練習する。


 (9、10日・大分県サイクルショップコダマ大洲アリーナ)

 【男子】

▽団体形ラウンド1グループ1 (1)山内25・0

▽同グループ2 (1)琉大付25・9

▽団体形ラウンド2グループ1 (1)山内25・7

▽同グループ2 (1)琉大付25・6

▽団体形決勝戦 (1)山内25・6(2)琉大付23・9

▽個人形ラウンド1グループ1 (3)神谷晃汰(安岡)23・4

▽同グループ2 (2)真栄城豪(安岡)24・6

▽同グループ3 (1)島袋琉心(山内)25・3

▽同グループ4 (5)石川奏介(浦添)22・6

▽個人形ラウンド2グループ1 (1)真栄城25・2(4)神谷24・6

▽同グループ2 (1)島袋25・7

▽個人形決勝戦 (1)真栄城25・2(2)島袋24・0

▽団体組手1回戦

山里(長崎) 2―0 沖縄尚学

普天間 3―0 高田(大分)

▽同2回戦

楠(熊本) 2―1 普天間

▽個人組手1回戦

伊波琉玖(嘉手納) 2―0 柿元(鹿児島)

田嶋(長崎) 2―1 仲宗根勇誠(山内)

上之原(鹿児島) 1―0 安慶名来玖(嘉手納)

佐藤(福岡) 2―1 成海悠真(普天間)

▽同2回戦

伊波 1―0 川野(大分)

▽同準々決勝

門畑(福岡) 3―2 伊波

 【女子】

▽団体形ラウンド1グループ1 (1)金城25・3

▽同グループ2 (2)琉大付23・6

▽団体形ラウンド2グループ1 (1)金城26・1

▽同グループ2 (2)琉大付23・4

▽団体形3位決定戦 (1)琉大付25・2

▽団体形決勝戦 (1)金城26・3

▽個人形ラウンド1グループ1 (2)仲本明香里(金城)24・6

▽同グループ2 (2)糸洲心結(琉大付)24・5

▽同グループ3 (2)川田くくる(金城)23・9

▽同グループ4 (2)金城朋花(金城)24・6

▽個人形ラウンド2グループ1 (1)仲本25・9(2)糸洲25・0

▽同グループ2 (2)川田24・8(3)金城24・6

▽個人形3位決定戦1 (1)糸洲24・7

▽同2 (1)川田25・5

▽個人形決勝戦 (2)仲本25・5

▽団体組手1回戦

早良(福岡) 2―1 嘉手納

大在(大分) 2―0 上山

▽個人組手1回戦

徳光(大分) 3―0 仲村由知加(普天間)

佐久間美里(嘉手納) 6―0 有迫(鹿児島)

丸吉(大分) 2―0 神谷姫歌(大宮)

森﨑(佐賀) 反則 宮林和(北中城)

▽同2回戦

佐久間 4―2 黒木(宮崎)

▽同準々決勝

藤澤(福岡) 7―1 佐久間