ラートの2024世界競技選手権が7月28~8月4日、オランダで開かれた。県勢として男子シニアに出場した伊佐義史(県立総合教育センター)が予選の個人総合35・175点で11位の結果を残した。直転は12・425点、斜転は10・35点でいずれも9位。跳躍は12・40点で13位だった。
日本代表の主将として大会に挑んだ伊佐は「練習したことは試合で出せた。練習の少なかった跳躍で失敗し、大けがをしてしまった。痛くて苦しい思いもしたが、感謝を感じる大会となった」とコメントした。
多くの人に感謝
4度目の世界選手権で初めて主将として挑んだ伊佐義史だったが、アクシデントが襲った。シニア男子最終種目の跳躍で着地のひねりを失敗。膝の前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った。
直転では前回よりも難易度を上げて臨み、技を成功させた。芸術点を高める曲のタイミングも合ったが「それでも上位選手との差があった」と振り返る。
斜転は9位で予選敗退。「D難度がB難度になる失敗はあったが、前回大会で失敗したE難度は成功させた。それでも上位選手と難易度が2点も離れ、安定感が必要だと感じた」と次を見据えた。
伊佐は「けがはあったが、全3種目の演技を世界大会で見せられたことは良かった。周囲や妻の助けがあり、多くの人に支えられ感謝する大会になった。目標の決勝には進めず、個人的な反省はあるが、この課題を次につなげたい」としっかり前を向いた。
(大城三太)