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エナジックが連覇 沖縄県高校野球新人中央大会


エナジックが連覇 沖縄県高校野球新人中央大会 優勝したエナジックの選手たち=14日、名護市のタピックスタジアム名護(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 第51回県高校野球新人中央大会は14日、タピックスタジアム名護で決勝を行い、エナジックが沖縄尚学を3―1で下し、2年連続2度目の優勝を果たした。

 初回、エナジックは富盛恭太の適時打で1点を先制し、六回にも追加点を挙げて2―0とした。直後の七回、沖縄尚学は眞喜志拓斗の適時打で得点し2―1に。エナジックは続く八回にさらに1点を奪って流れを渡さず勝利した。

 今大会4強となったエナジック、沖縄尚学、首里、コザは、県高校野球秋季大会(9月7日開幕)のシード権を獲得した。


制球重視し好投 先発瀬良垣

エナジック―沖縄尚学 7回1失点の好投を見せたエナジック先発の瀬良垣壱瑠

 「挑戦者として戦おう」(砂川誠吾主将)と再始動したエナジックが2連覇を果たした。7回を投げて1失点と好投した先発左腕・瀬良垣壱瑠は「ここを負けると秋も厳しくなる。新チームでの大会に勝てて良かった」と安堵(あんど)した。県秋季大会を前に安定した力を見せつけ、弾みをつけた。

 1―0の五回1死二塁。一打許せば同点の場面にも、瀬良垣に焦りはなかった。「(相手打者は)前の打席で真っすぐを狙ってきていた」と思い返し、カーブで三ゴロに。続く1番打者も特徴を捉えてカーブで打ち取った。

 最速141キロの直球を持つが、初戦は制球に苦しんだ。決勝ではコントロールを重視した投球を心掛けたことが奏功。流れを渡さない投球だったが、「四球もあって失点したから80点だ」と反省も忘れない。

 八回からは同じく左腕の久髙颯が継投したが、登板直後に1死二塁とされた。それでも「強い気持ちで腕を振る」と直球で押し、スライダーで三振に切った。「勝っている場面なので緊張せず投げられた」と涼しい表情だった。

 神谷嘉宗監督は「3年生が築いたチームカラーで、笑顔もはじけてプレーしていた」と満足げだった。

 (名波一樹)


▽決勝
 沖縄尚学
  000 000 100 │1
  100 001 01×│3
 エナジック
(沖)久高、新垣有、末吉―宜野座
(エ)瀬良垣、久高―砂川