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平良、2冠へ前進 重圧はねのけ力発揮 <SAGA2024国スポ>先行競技・競泳


平良、2冠へ前進 重圧はねのけ力発揮 <SAGA2024国スポ>先行競技・競泳 少年女子B100メートル自由形決勝で1位となった那覇西高の平良吏美華(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 国民スポーツ大会「SAGA2024」は14日、会期前競技を佐賀県各地で行った。佐賀市のSAGAサンライズパークSAGAアクアで行われた競泳では、少年女子B100メートル自由形決勝で平良吏美華(那覇西高・沖縄SS豊見城)が56秒63で1位となった。県水泳連盟によると、国民スポーツ体育大会(国体を含む)の競泳で県代表が優勝したのは初めて。少年男子A平泳ぎ200メートルでは比嘉功太郎(興南高・NB沖縄)は2分13秒74の県新で4位となった。成年男子自由形400メートルの佐和田歩夢(那覇高―中京大)は3分57秒48の県新で予選14位。ビーチバレーの少年女子は1回戦で茨城に勝利した。ローイングの成年男子ダブルスカルは、敗者復活戦へまわった。


 重圧をはねのけた那覇西高1年の平良吏美華(沖縄SS豊見城)が、少年女子B100メートル自由形を1位でフィニッシュした。国民スポーツ大会(国民体育大会時代を含む)競泳種目で県代表として初優勝も達成。「まずは目標の2冠に近づけてよかった」と初日につかんだ優勝に安堵(あんど)した。

 試合前のアップから「水を捉えている感じがあった」と好感触だった。しかし「自分が優勝しなくちゃ」と入場の際には緊張でいっぱいになった。別のレーンを泳ぐ選手らは、全国の舞台で戦ってきた好敵手であり友人だった。「(好敵手たちに)負けたくなかった」と全力で自分の泳ぎを出し切った。

 昨年のかごしま国体では、体調不良で予選敗退。悔しさを糧に練習に励んできた。「今年は体調も問題なかった。(昨年の)リベンジはできたかな」と振り返る。「タイム重視ではなく順位を狙っていたが、自己ベストも出したかった」と目標は高い。

 15日は同50メートルが控えており、目標の2冠まであと一歩だ。「50メートルでは自己ベストを出して1位になりたい」と勝利を誓った。

 (名波一樹)