障がいのあるサーファーが参加する第2回全日本パラサーフィン選手権大会(日本サーフィン連盟主催)が16日、三重県志摩市の国府の浜で開かれた。本部町の真栄城興和(42)がプローン1のクラスで初出場し、8・5点を獲得して優勝した。同大会は11月に米国カリフォルニア州で開催予定の世界大会の選考も兼ねており、真栄城は「世界で結果を残したい」と意気込みを語った。
プローン1は、横ばいの姿勢でパドリングをして波に乗り、自力でボードに乗ることができるサーファーが参加するクラス。真栄城は大学生のころからサーフィンをしていたが、30歳で病気により下半身不随となり、サーフィンとは疎遠になっていた。今回、友人からの誘いを受け、世界大会を目標に出場を思い立った。
大会当日、国府の浜は風が静かで波も少なかった。真栄城は波の見極めに苦戦したと振り返り「コンディション的にはイマイチだった。波をあまり見つけられず、不完全燃焼だ」と悔しさをにじませた。
一方、大会に初参加したことで、競技以外の面でも新たな刺激も得たという。サーファーらが波に乗れるように支援するボランティアスタッフや、それぞれのハンディを補うようにカスタムされたボードなどを見て「すごい世界だった。なんで波に乗れるんだろうとびっくりするようなサーファーもいた。いい刺激を得られた」と話した。
(金城大樹)