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FC琉球、手痛い黒星 YSCC横浜に0―2 分析され失点、猛攻不発(5日の試合)


FC琉球、手痛い黒星 YSCC横浜に0―2 分析され失点、猛攻不発(5日の試合) FC琉球―YSCC横浜 右サイドを駆け上がり、何度もチャンスをつくったFC琉球の上原牧人(左)=5日、神奈川県のニッパツ三ツ沢球技場(FC琉球提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 稲福 政俊

 サッカーの明治安田J3第31節第2日は5日、各地で行われた。FC琉球OKINAWAは神奈川県のニッパツ三ツ沢球技場でYSCC横浜と対戦し、0―2で敗れた。通算成績は11勝12敗8分けの勝ち点41。順位は11位のまま。

 琉球は前半6分と18分に失点をして、序盤から追う展開になった。ボールを保持しながらも攻め手を欠き、無得点で前半を終えた。後半は3選手を交代し攻撃的な布陣で逆転を狙ったが、引いて守る相手に得点できなかった。PKの好機も相手GKの好セーブに阻まれた。

 次節は12日午後5時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでSC相模原と対戦する。

(2)ニッパツ(1勝1敗)
Y横浜 7勝10分け14敗(31)
 2―0(2―0,0―0)
琉球 11勝8分け12敗(41)
▽得点者 【Y】 菊谷(6)奥村(6)
▽観客 1002人


 FC琉球は前半だけで2失点し、早々と追い込まれた。その後は圧倒的に攻めながらも無得点に終わり、下位のチーム相手に手痛い黒星を喫した。

 失点は自陣でボールを奪われた後のカウンターだった。YSCC横浜の倉貫一毅監督は琉球を指揮したこともあり、手の内を知られた相手だ。2点目を挙げた奥村晃司は「前で取れたらチャンスになるというスカウティング(分析)があった」と明かした。

 琉球は後半、中盤の3人を下げてFW2人を投入し、攻撃的な布陣で逆転を狙った。視野が広くパスのうまいFW富所悠がボランチに下がったことで攻めのリズムが生まれ、上原牧人も右サイドから何度も好機を演出した。だが、岩渕良太らの強烈なシュートは相手GKの好セーブに阻まれ、最大の好機だった富所のPKも止められた。

 琉球はJ2昇格圏に届かないまま足踏みし、残りは7試合となった。金鍾成監督は「質を上げるより攻める回数を増やし、最後まで粘り強くやることしか打開策はない」とチームとしての考えを説明。試合の後半に崩れるのを承知の上で、最初から全力を出す必要性を示し「そのような覚悟で残りのゲームに挑むしかない」と語った。

 (稲福政俊)