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FC琉球 粘ってドロー 荒れた試合で勝ち点1 鈴木、ゴール前で意欲的攻め(19日の試合)


FC琉球 粘ってドロー 荒れた試合で勝ち点1 鈴木、ゴール前で意欲的攻め(19日の試合)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第33節第1日は19日、各地で行われた。FC琉球OKINAWAは長野UスタジアムでAC長野パルセイロと対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は12勝12敗9分けの勝ち点45。順位は10位。前半は主導権を握り、優位に試合を進めたが、0―0で折り返した。後半は8分に藤春廣輝が相手へのファウルで一発退場となり、数的不利となった。粘り強く守ったが、44分に失点。しかし、このまま終わらず、終了間際に相手DFのオウンゴールを誘って同点に追い付いた。次戦は26日午後5時から沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、ヴァンラーレ八戸(青森)と対戦する。前節で既にJ2昇格を確定させていた首位の大宮は、2位の今治と1―1で引き分け、勝ち点77としてリーグ優勝を決めた。

(2)長野U(琉球1勝1分け)
長野 7勝13分け13敗(34)
 1―1(0―0,1―1)
琉球 12勝9分け12敗(45)
▽得点者 【野】 忽那(5)【琉】 OG
▽観客 3027人


 痛み分けの勝ち点1だが、負けないことへの意地とプライドは琉球にとって精神的に追い風となる。

 雨が徐々に激しくなるなか、イエローカードが飛び交う荒れた試合となった。長野4に対し、琉球は2。ラフプレーが多い相手に対し、後半序盤に藤春廣輝がプレー外でファウルをしてしまい、一発レッドカードで数的不利に陥った。

 岡澤昂星が、体力的にもきつくなる後半でも献身的に動き回り、手堅い守備で下支えした。相手の精度を欠いたクロスやパスもあり、我慢強くしのぎながらも、ゴールに向かう姿勢を保ち続けた。しかし、45分にシュートを許して失点。

 残り時間が少ない中、最後は上原牧人のアーリークロスが効いた。態勢が整う前に虚を突く形となり、相手DFのオウンゴールを誘った。

 平松昇は左からのロングクロスがさえ、少しずつ復調の兆しを見せている。鈴木順也はゴール前のシュートで意欲的に攻めた。

 残り5試合、プレーオフ圏内の6位を目指す八戸(青森)、松本山雅(長野)、昇格と優勝を決めた1位大宮(埼玉)、2位今治(愛媛)との難所もある。頭は冷静に、心は熱く走り続けるしかない。

 (大城三太)