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キングス接戦制す メラルコに77―74 プロバスケ・東アジアスーパーリーグ(16日の試合)


キングス接戦制す メラルコに77―74 プロバスケ・東アジアスーパーリーグ(16日の試合) キングス―メラルコ・ボルツ 第3Q、シュートを放つキングスのヴィック・ロー=16日、沖縄市の沖縄アリーナ(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 男子プロバスケットボールの東アジアスーパーリーグ(EASL)2024―25シーズンは16日、沖縄アリーナなどで行われた。琉球ゴールデンキングスはメラルコ・ボルツ(フィリピン)と今季開幕戦を戦い、77―74で勝利した。広島は78―67で香港イースタンに勝利した。開始から好調に滑り出したキングスだが、一進一退の攻防となった。それでも第1クオーター(Q)後半からリードを広げ、51―35で前半を折り返した。第3Qはヴィック・ローの3点弾などが要所で決まり、相手に流れを渡さない。最終第4Q終盤に点差を詰められたが、そのまま逃げ切って開幕戦を勝利で終えた。キングスのEASLの次戦は30日、マカオでマカオブラックベアーズと対戦する。


ロー 要所で連続得点

 キングスは堅守を徹底し、苦しい時間帯も流れを渡し切らずにチームのEASL開幕戦で勝ち星を挙げた。ヴィック・ローはここぞの場面で連続得点を決め、勝ちにつながる貴重な1本をチームにもたらすなど存在感を示した。

 51―35とリードして迎えた第3クオーター(Q)。残り約5分で10点差と詰められ、一瞬相手に流れを渡しかけたが、ローのプレーが光った。1桁点差を許すところだったが、3点弾などを連続で決め優位を保つ。直後はディフェンスリバウンドもがっちりつかむ力強さもみせた。

 さらに植松義也、荒川颯の好守備で悪い流れを断ちきり、小野寺祥太が粘り強い防御でメラルコ・ボルツの前に立ちはだかった。

 元キングスで相手のアレン・ダーラムには、ジャック・クーリーらが体を張ってゴールを守った。第4Qは3点差まで迫られたが、チームディフェンスで守り切り、勝利をつかんだ。桶谷大HCは「残り3点差の状況でよくおさえてくれた」と振り返った。

 クーリーと共に最多得点タイとなったローは「次回も応援に来てほしい」と観客に感謝の言葉を贈った。

 (名波一樹)


【1次リーグ】
▽B組

 キングス 1勝
  77―74(23―18,28―17,15―22,11―17)
 メラルコ(フィリピン)1勝1敗

▽A組

 広島 1勝
  78―67 (25―18,17―12,15―18,21―19)
 香港イースタン 1敗

勝ち拾えてよかった

 桶谷大HC(キングス)の話 残り3点差となってもしっかりコミュニケーションをとって守り切ってくれた。ファウルで止めたいが、それで止められない部分もあった。課題も残ったが、まずは一つ勝ちを拾えてよかった。