有料

監査委審査に遅れ 処理ミス受け、4会計のみ


監査委審査に遅れ 処理ミス受け、4会計のみ 2022年度県決算審査意見書を池田竹州副知事(右)へ提出する安慶名均県代表監査委員=21日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

県所管の中城湾港と宜野湾港の二つの整備事業特別会計の会計処理にミスがあり、地方自治法違反の状態にある問題を受け、県監査委員が例年実施している2022年度歳入歳出決算審査に遅れが生じていることが21日、分かった。

例年は7月下旬に知事から県所管の全24会計の審査が監査委員に依頼され、監査委員は9月に24会計の審査意見書を提出していた。だが今年は会計処理ミスの影響で安慶名均県代表監査委員が21日に県へ提出した審査意見書は四つの公営企業分にとどまった。病院事業会計と水道事業会計、工業用水道事業会計、流域下水道事業会計の四つの財政状態は「適正に表示している」とした。

安慶名代表監査委員は、池田竹州副知事に対して「一般会計と特別会計の決算書が今日まで監査委員の審査に付されていないことは重大な事態だと受け取ってほしい」と苦言を呈した。池田副知事は「決算審査に大変な影響を与えたことを心からおわびを申し上げる」と謝罪した。 (梅田正覚)