多良間一弘環境部長は5日、県議会で糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑裏の崖下斜面一帯に山積する不法投棄ごみについて、県が主導するボランティア回収作業を今後中止すると明らかにした。作業の安全性確保が困難であることが理由。2022年度にボランティア関係者との連絡調整会議で決めたという。
現場周辺は沖縄戦当時の激戦地で、山積したごみが戦没者の遺骨収集作業の妨げになっているとして、撤去を求める声が上がっていた。
今後の対応について多良間部長は「土地管理者や関係機関と調整しどのような対応が可能か検討していく」と述べた。
県よると、不法投棄は、崖下斜面7カ所で確認されている。17~19年度に計3回、県が主導して回収作業を実施したが、現場へ降りるのは危険で、回収した廃棄物を運び上げるのも困難だったという。
新垣新氏(沖縄・自民)への答弁。
(慶田城七瀬)