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ビギン・島袋優が初アルバム メロディー追求できた 「55rpm」13曲、21日リリース


ビギン・島袋優が初アルバム メロディー追求できた 「55rpm」13曲、21日リリース BEGINの島袋優=1月23日、那覇市泉崎の琉球新報社(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 石垣市出身のバンド「BEGIN」のギタリスト、島袋優が初のソロアルバム「55rpm(ゴジュウゴアールピーエム)」を21日にリリースする。アルバムのタイトルは、昨年55歳になり、レコードの回転数45rpmから「55rpm」と名付けた。島袋は「今表現できるメロディーを追求できた」と思いを語った。

 島袋自身が県内外の音楽仲間に声をかけてソロアルバムを制作した。スキマスイッチの大橋卓弥やクレイジーケンバンドの横山剣ら計18組が参加した。計13曲を収録した。「55ってキリがいいし、響きもいい。実際に45rpmは音も良い。55は本当はないが、55rpmってなんか面白いかな」

 収録曲「タピオカとパンケーキ」は、ORANGE RANGE(オレンジ・レンジ)のNAOTO(ナオト)とHIROKI(ヒロキ)、D―51のYU、DIAMANTES(ディアマンテス)のアルベルト城間が参加した。MONGOL800のキヨサク、Kiroro・玉城千春、山田孝之、島袋のユニット「椰子唄(やしうた)楽団」の「からっぽカタツムリ」も収めた。

全13曲収録した島袋優のソロアルバム「55rpm」のジャケット

 コロナ禍の2021年、ナオトとヒロキから『ソロアルバムを作ったら面白そう』と言われたことが、制作のきっかけになった。島袋は「ミュージシャン仲間に声をかけたら、すぐにいいよと言ってもらって、どんどん広がった。幸せもんだなと思います」と感慨深げに振り返った。

 これまで、自分自身のために曲を書いたことがほとんどなかったという。今回のアルバムで自身が歌うための曲を書いた。「ブルースとか大好きなジャンルの曲も書いていたが、いざ歌ってみると全然表現できない。(BEGINの)栄昇はさらっと歌う。やっぱりボーカルってすごいなと思ったのが一番の発見。あと、自分が今表現できるメロディーって何だろうということを追求できた。シンプルに言葉がきちんと聞こえるメロディーの方が歌力が伝わる」

 アルバムは税込み3300円。発売記念ライブも沖縄と東京で開催する。島袋は「ぜひ遊びに来て」と来場を呼びかけた。

 (田中芳)


 沖縄公演は3月2日午後6時半、那覇市のTopNoteで開く。県出身のバンド「HoRookies」も出演する。入場料は5千円。問い合わせはピーエムエージェンシー、電話098(898)1331(平日午前11時~午後3時)。

 東京公演は3月9日午後6時半、東京都渋谷区のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」で。入場料は5500円。問い合わせはホットスタッフ・プロモーション、電話050(5211)6077(平日正午~午後6時)。